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2022夢日記  願いを叶える不思議なBOX  ji-jyo 1月21日

昨日の夢は何とも不思議な展開だった。

始まりは海の見える少しだけ小高い丘の上を一人で歩いていた。

丘の上は森と呼ぶには寂しすぎる程の木々が生えていて、どちらかと言えば何の価値もないただの雑木林と言ったようなところだった。

確かに海は見えるがこんな錆びれたようなところには誰もいないな。
そもそも自分がどうしてここにいるのかもわからないし。特に目的もないし上って来たであろう道とは反対の道を下りてもう帰ろう。

しばらく歩くと下り道にもう誰も手入れをしていないようなボロボロの小さな神社が現れた。

なんて悲しい光景だろう。遠い昔はしっかりと手入れされ参拝しにくる人達もいたのだろうか。かろうじて建っている鳥居、朽ち果ててボロボロの本堂。こんな状態ならいっそ壊してしまったほうがよっぽどいいのではないかと思えるくらいだった。

木や雑草に覆われて簡単には中に進めそうにないが何だか妙に中に入ってみたくなる。ちょっとだけ草木をかき分けて中を探索してみよう。

そんな風に思い進み出したはいいものの、よく考えたら蛇とか出てきたらどうしようと後になって怯え出す。とは言え気温はずいぶん寒いからそんなものは出てきたりしないかなどと考えていると、朽ち果てた看板に何か書かれている。

《願いを叶える不思議な箱》

何だこれ?

《 し込み  が全て れば 願  叶う》

ボロボロの看板はところどころ文字が消えていてよくわからない。看板の先に引き出しのような取っ手の付いた四角い箱が置かれていた。

願いが叶うっていったい何なんだろう。ああ。きっとこの引き出しに何か願い事を書いた紙でも入れて願掛けをするみたいなやつかな。まあ、ありきたりなやつだよね。そんな思いで引き戸を開けて見た。

箱の引き戸を開けると中は予想外の構造をしていた。
引き戸の中には9本の細い筒が取り付けられている。手前には透明の板が付いていて同じように9個の穴。そして一番奥にも同じように9個の穴が空いていた。おかしな作りに驚きはしたが、それよりもっと不可解なのは箱の中身だ。何かが宙を舞っている。これは…。何だ? 紙の切れ端のようにも見えるが…。おみくじ? の破られたものなのかな?

おかしな箱だ。と言うか何で風もないのに箱の中で紙切れがずっと舞っていられるんだ。これはおかしい。もしかしたらこんな錆びれたボロボロの神社でとんでもない物を発見してしまったのかもしれない。そう言えば看板に願いが叶うとか書いてあったな。それはどういうことなのだろう。確か、

《 し込み  が全て れば 願  叶う》

し込み。はは~ん。そう言うことね。要は引き出しを引いてから押し込んで棒がきっちり奥の穴に入れば願いが叶いますよってことなんだ。きっとそうだ。まあとは言ってもそんなことで願いが叶うなら苦労はしないわけですよとは思ったが、とにかくやってみたい気持ちは抑えられそうにない。

よし。やってやろうじゃないか。あんな紙切れしか入ってないんだから押し込むのは至って簡単だろう。そうだ。願いか。何にしようかな。とは言ってもすぐ思いつくのは宝くじ当選のような下衆なものしか思い浮かばない。
でもこれじゃあすぐわからないしな。そうだ。昨日包丁で切ってしまった指の傷を治してくださいにしてみよう。…。ばかばかしいか。そんな魔法みたいなこと起こるわけないか。まあでもいいや。そもそも最初からそんなに信じてるつもりはないんだから。

そんなことを一人であれこれ考えながらいよいよ引き戸を引き一気に押し込んでみた。どうだ? 入ったか? 入っただろ? ん? 何かさっきよりしっかり閉まってないような気がする。

もう一度開けて中を確認すると、やっぱり奥の穴に中の舞っていた紙切れが邪魔をして最後まで閉まっていなかったようだ。

くそ! 何で紙切れごときで押し込めないんだ。次は絶対に奥まで押し込み切ってやる。そうだ。もっと思いっきり閉めればいいんだ。精神を集中してよし今だ!!

その瞬間、本堂の奥の方から猫のような声が聞こえてきて、驚きと共に力なく閉めた引き出しがきっちり閉まったように思えたところで今日は目が覚めた。

何とも良くわからない展開の夢だったな。でもきっとあの手のものは力ずくとか欲まみれの気持ちじゃうまくいかないんだろうなとか思う朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


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ji-jyo
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