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2021夢日記 辿り着けない釣具店 ji-jyo 10月23日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は消化不良もいいところと言った展開だった。

始まりは見知らぬ街の国道を車で走っているところからだった。

特に目的もなく一人でドライブをしていたが、しばらく走っていると高架下に一軒だけポツンと佇む釣具屋が目に入った。

何だか妙に気になる釣具屋だ。普段釣りなんてしないし家には釣り具なんて一つも持っていない。これから始める予定もないくせに何故か気になって仕方がない。通り過ぎた後もしきりにバックミラーを覗き、もう見えもしなくなった釣具屋を必死に探していた。

これは仕方ないな。この意味の分からない衝動は自分でも理解不能だが、ここは一度行ってみるしかない。そう思い立った僕は次の分岐点が現れたら国道から逸れて今走ってきた方角に戻ろうと決意した。

ところがなかなか分岐点は現れない。この道は高速でもないのにいったいどれだけ真っすぐな道が続いているのだろう。もう絶対数キロは進んだに違いない。Uターンしようにも中央には大きな分離帯がずうっとありそれもできない。まるで僕があの気になった釣具店に行くことを拒まれているような気分だ。

もう諦めようか。そもそも釣りなんて始める気もないくせにそんなにこだわらなくてもと思う自分もいるにはいたが何だか諦めるのも癪だ。そうだ。特に予定もなくぶらぶらと車で走っているだけなんだから、ここは辿り着けるまで意地でも諦めないと思い直した。

その後も若干イライラしながら進み続けるとようやく国道から逸れることのできる分岐点に差し掛かった。よし。ここで来た方角に戻ればさっきの釣具店に行けるはずだ。

無事に逆方向に進み出した僕はもう一度進んで来た国道に乗り引き返し始めた。気が付けばさっきまではまだ明るかった空は薄暗くなりいつのまにか夕暮れ時になっていた。急がないとお店が終わってしまうのではないかと少し焦り始めた。

さっきよりスピードを上げ急いで引き返す。そんなときふと嫌な予感が脳裏に浮かんだ。ちょっと待てよ。これって国道に乗ってしまって良かったのだろうか? だって釣具店は国道の高架下にあったんだぞ。このまま戻ってもそのまますんなりとは釣具店には行けないよな。まあ、かと言って国道以外であそこに戻る事も大変そうではあるけれど…。

そんなことを考えながら陽が沈み切る前には何とか辿り着こうと必死で車を走らせた。あれだ。見覚えのある目的の場所。でもやっぱり思った通り何故かはわからないどうしても行ってみたい釣具店は高架下に見える。

今度は逆方向に進みながらただただ見下ろしているだけだ。どうにか近くにまた分岐点はないのか? そう思い振り返りながら視線を送った先に見えた物は無情にも電気の消えた釣具店の看板だった。

あーあ。間に合わなかったのか。もういいやと諦めてしまうところで今日は目が覚めた。

釣りなんて幼い頃に少しやっただけで今は全くやらないのに、何でそんなに釣具店に行きたかったのかは全くに謎だ。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 9月夢日記 ~ji-jyo~】


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