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2021夢日記 迫りくる亡霊 ji-jyo 7月19日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は久々にちょっと怖めの展開だった。

始まりは何故か山岳地帯を車で走っているところだった。

同乗していたのは助手席に1人の女性。彼女でも妻でもないどういう関係性なのかはわからない状態だった。

しばらく悪道を走って行くと、先に進める道は無くなり、行き止まりらしきその場所には洞窟が姿を現した。

僕らは車を乗り捨て歩いて洞窟の中を進むことにした。

中に入ると意外にも、人の手で管理されているような洞窟は、ところどころにライトも付いており何不自由なく進む事ができた。
洞窟内はずっと緩い下り坂で、このまま進めば山岳地帯を抜けて別のエリアに行けるような気がした。

しばらくは順調に進んでいたが、あるところまで来ると目の前には古びた金属製のドアが現れる。きしむドアのレバーを下げ重い扉をそっと開ける。
その先も同じように洞窟は続いている。どうして突然ドアで区切られているのかは謎ではあるものの先に進むことにした。

しかし、通り抜けた後、ドアが閉まると内側にはドアのレバーも何もついていない。どうやらこのドアは一度閉まると反対側からしか開けられないようになっている仕組みらしい。強制的に引き返す選択を奪われた僕らには、もう先に進む以外の道は無くなってしまった。

それから同じような道をただひたすらに下り続けると小さな部屋に辿り着いた。部屋には小さな窓があったが、他には出入りできそうなところは見当たらない。ここで行き止まりだろうか。しかし窓からは眩しい光が差し込んでいる。きっと外に繋がっていると確信した僕らはそこからの脱出を試みる。

窓を開けるとやはり外に繋がっていて、しばらくぶりの新鮮な空気を吸うことが出来た。しかしそこはどうやらまだ高い場所のようで、どうにか下に降りなければ先に進むことはできなそうだった。

窓から顔を出し覗き込むと、太めの排水管が下まで伸びている。あまりにも危険な選択だがこれをつたって下るしかなさそうだ。

『僕が先に下りるから後からついて来て。』

彼女を部屋に残し頼りない排水管に掴まりゆっくりと下り始める。
以外にも頑丈に出来ているようでなんとか下までたどり着けそうだ。

『おーい。いいよ。どうやら安全に下りられそうだ。』

上を見上げ部屋で待つ彼女を呼んだ。再び下を見たとき、さっきまで誰もいなかったはずが、排水管を登ってくる誰かに気づく。

おいおい。勘弁してくれ。こっちは今から下りるんだぞ。上って来られたらこんな状態ですれ違うことなんて出来ないじゃないか。

『すみません! 今から下りるのでちょっと上るの待ってもらえませんか?』

僕は大きな声で上ってくる誰かに向けて呼びかけた。が、反応がない。その誰かはそのままゆっくりと上ってくる。

まいったな。しかし何故か上ってくる人は一度も上を見ない。なんか少しおかしいな。異様な雰囲気を感じる。どうしたらいいのかわからない状態のまましばらく立ち往生していると、ついに上ってくる人が顔を上に向けた。

!?

その瞬間、背筋が凍りつくような戦慄が走る。

上ってくるのは明らかに人間じゃない。顔は真っ白と言うくらいに青白く、見開いた目はどこか焦点が合っていない。まるで意識がない状態でこちらに向かってくるようだ。

『ダメだ! これ以上下りられない! 一度引き返して!』

上を見上げ後に続く彼女に叫ぶ。しかし彼女の顏は恐怖に満ちて首を横に振っている。

彼女の影になりよく見えなかった後ろを覗き込むと、窓からは下から上ってくる亡霊と同じようなものが下りてこようとしていた。

挟まれている。もはや逃げ場がない。再度、下を見ると自分の足元にまで亡霊は迫っていた。尋常じゃない恐怖のあまり青白い亡霊の顏を思いっきり踏みつけようとしたあたりで今日は目が覚めた。

あー嫌だ。怖い夢は本当に疲れる。久々に夢で蹴る動作と起きた時に蹴る動作がリンクする感覚に見舞われる朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 6月夢日記 ~ji-jyo~】



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