2021夢日記  もふもふの毛の中で  ji-jyo 12月18日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日は3つほど夢を見てどれもそれなりに面白かったけど、一番印象深かったものを書いていこう。

始まりは真っ暗なはずなのに、何故か自分のいる場所だけスポットライトを浴びているように明るく感じる空間にいるところからだった。

あまり意識がはっきりしない。ただ横になり何かフワフワとしている毛布のようなものにもたれかかっているみたいだ。

もたれかかれている腰から上はとても温かく心地よかったが、地面についている足はやけに冷たい。やがて意識がはっきりとして起き上がろうとすると、少し離れたところから猫の鳴き声が聞こえてきた。

近くに猫でもいるのかな。それにしてももたれかかっていた毛布のようなこれは何だろう。目の前にある真っ白なもふもふした物は毛布なんかではなく毛皮のようであまりにもでかい。

立ち上がってもふもふをもう一度確認しようとするとまた猫の鳴き声がする。
もふもふを触りながら鳴き声のする方に歩いて行くと、そこには信じられないくらい大きい猫の顔があった。

このもふもふは猫だったのか? しかしなんて大きな猫だろう。まるで4tトラックは優に超える程の大きさだ。こんな猫がいるなんて。それにこんなに大きな体をしているのになんて優しい声で鳴くのだろう。

驚きはしたが不思議と恐怖は感じなかった。襲われるとも食べられるとも感じることはなく妙な安心感があった。

大きくても可愛いこの猫の頭を撫でてあげたかったが、どうにもこうにもでかすぎてとても頭までは手が届かない。とりあえず目を見て話してみようと顏の前まで行ってみるとまた優しい声で鳴きながら頭を振って何かを伝えようとしているようだ。

僕の目を見ながら何度も背中の方に向けて首を振っている。これは…。背中に乗れってことなのかな? とは言ってもこんなに大きな猫の背中にどうやって上ればいいのだろう。そんなことを思ってると猫は箱型のように座り直しスタンバイOKのようだ。

とにかくどうにかしてよじ登ろうと試みるがなかなかに難しい。ちょっと申し訳ないとは思いつつも、もふもふの毛を掴みながらなんとか背中の上まで登り切った。

背中の上もなんてもふもふなんだ。こんなもふもふ感は未だかつて感じたとがない。そんな感動に浸っていると猫はゆっくり立ち上がり前に向かって歩き出した。

もふもふは気持ちいいが、猫が歩くたびにあっちこっちに体が揺さぶられ下手をしたら下に振り落とされてしまいそうだ。また掴んだら痛いかなとは思いつつも毛を握りしめて振動に耐える。すると僕の困惑に何やら気付いた猫は驚きの行動をとり始めた。

僕が乗っている場所は相変わらずもふもふしていたが、周りにある毛がまるで怒ったときのように逆立ち硬く固まった。まるで毛の壁で覆われるような形だ。これならどんなに揺れても落ちてしまう心配はない。

器用なことが出来るもんだな。ところでこのまま僕はどこに連れて行かれるのだろう。そんなことを考えながら揺られ続けていると何だかまた眠たくなって意識が遠のいて行く。

そのまま横になりまた気持ちのいいもふもふに包まれる。
しかし何て心地のいいもふもふなのだろう。こんなに気持ちのいい場所はこれまで生きてきて感じたことはない。何て言えばいいのだろう。絶対の安心感だ。ここには何一つ不安も不満もなくまさに至極の領域だ。

もういい。もうこのままずうっとここにいたい。この場所にいられるのならもう他には何もいらないだろう。そう思い深い眠りに落ちて行きそうなときに猫の歩みは止まり、また優しい鳴き声が聞こえてきた。

気持ちよく眠れそうなところだったのに起こされてしまい、何だか少し残念な気持ちにさせられてしまったが何やらまた僕に伝えたいようだ。

『ミャーミャー。』

呼んでいるのかな。しかし今度はどうやって降りたらいいんだ? 飛び降りるには少し足が痛そうな高さだな。下を見下ろし困っていると今度はさっきのように毛を器用に逆立たせ滑り台のようなものが浮かび上がった。
しかしなんて便利な毛なのだろう。感心しながら用意された滑り台を使って下に降りる。

また猫の顔の前まで行ってみると、その前には金色にまばゆく光る扉のようなものが立っていた。

猫の顔を見ると優しい目でまるでこの扉に入ることをうながしているようだった。

でも…。何だか僕はその扉に入るのは嫌だと感じた。どうしてかはわからないが、そこへ入ってしまうとまた自分にとって嫌なことがたくさんある気がした。

僕は入るのを拒んだ。もう一度猫の背中に乗してもらおうと戻ろうとすると、あんなに優しかった猫は急に俊敏な動きで僕の行動を遮り怖い形相で、

『シャーー!』と威嚇してきた。

何だよ。あんなに優しくしてくれていたのに。でも…。そうか。この扉に入らなければいけないんだね。きっとそう言うことなのだろう。

嫌だな。もう一度あのもふもふに包まれていたいのに。でもダメなんだろうな。そう思って光輝く扉に入ろうとしたところで今日は目が覚めた。

何だかファンタジー全開の夢だった。しかし夢の中とは言え極上のもふもふを味わえたのは最高だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 11月夢日記 ~ji-jyo~】


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