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2021夢日記 祭りの準備をさせられて ji-jyo 8月20日

僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は思わぬ事に参加する、いや、参加させられるような展開だった。

始まりは、何十軒も平屋の一軒建てが続いている住宅街、と呼ぶべきものなのかはよくわからないが、そんな場所にいるところからだった。

僕が表に出て玄関の掃き掃除をしていると隣のおじさんがやってきた。

『いよいよ今日は恒例の祭りの準備の日だな!』

『祭りですか?』

『あっ。お前さんは初めてだったか。明日から始まる祭りの為に皆で準備をするのが風習なんだ。お前さんとこは最後の番だから責任重大だぞ。頑張れよ。』

責任重大? いったい準備って何をするんだ。

『準備って段取りも何もわからないのですが…。』

『あー何も難しいことはねえから大丈夫。反対の端の家からでっかい台車に漬物が乗せられて回ってくる。それをあれだ。お前さんとこも預かってんだろ? 3キロのパックされた漬物。それを乗せたら広場の真ん中に運ぶだけの簡単な作業だ。ただ最後の人はちょっと大変だけどな。』

漬物を運ぶのか。お祭りって漬物の祭りなのか? 変わったお祭りだ。

まあでも、ただ漬物を運ぶだけならそんなに大変でもなさそうだしひとまずは良かったかな。

掃き掃除も終え、最後に水巻きでもしようかと思っていると、

『来たぞ! 漬物だ! お前さんにしっかり繋ぐ!! 無事に広場まで運び切ってくれ!』

となりのおじさんはずいぶんと気合が入っているな。そんなにこの祭りに思い入れがあるのか。僕は水巻きを中断して、おじさんの元に運ばれてきた台車を見て驚愕した。

何だ!? あれは。

運ばれてきた台車は未だかつて見たこともないくらいの大きさで、その上には1つ3キロもある漬物のパックが高々と積まれている。あれを運ぶのか。だから最後の人はちょっと大変て言ってたのか。いやいや待て。ちょっとどころの騒ぎじゃないだろ。

唖然としながら見物していると、おじさんは自分の漬物を台車に乗せこちらにゆっくりと進んできた。台車を押すおじさんの顏は真っ赤になりうめき声を上げ、足はがくがくぶるぶると震えている。そりゃそうだ。あんな思い台車、普通一人で押せないだろう。

『お、お前さん。後は頼んだぞ!』

『えっ。えっ? これって1人で運ばなきゃいけないんですか? 手伝ってもらっても…。』

『バカ言っちゃいけねえよ。1人づつ運ぶことが祭りの仕来りってもんだ。さあ、みんなが応援してるぞ! 広場へ向かえ!!』

『あっ。はい。』

とりあえず言われるままに家の中から自分の漬物を持ち出し山積みの漬物の上に乗せた。ひとまず台車を軽く押してみたが、全くびくともしない。これは全力で押さないと動きそうにない。

『頑張れー!! 行け行けー!! 負けるな!! 自分を信じろ!!』

これまで漬物を積み上げてきた住人たちが熱い声援を送ってくる。
しかし何なんだこの祭りは。何だってこんな山積みの漬物を…。しかしここで投げ出せるような雰囲気ではない。とにかく早く広場まで運んで解放されたい。が、本当に重くて数センチづつしか動かない。

もう足はがくがくだし、なんか頭にも血が上ってきたような気がする。もうやめたい。でもこの周りの声援の前ではそんなこと口が裂けても言えそうにない。そんなある意味、拷問的な祭りの準備をしながら気を失いかけたあたりで今日は目が覚めた。

変な夢だった。風習なのかもしれないが。あんなに拷問的な祭りのある住宅街には住みたくはないと思ってしまう朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 7月夢日記 ~ji-jyo~】


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