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2021年5月~発覚~

努力の結果、娘は見事、第一志望の中学に合格した。
娘の努力が報われたことが、本当に本当にうれしくて、合格発表の番号を見つけて、涙があふれ出ていた。
喜んだのは夫も同じで、家族3人で大喜び。

違和感


これでまた前のような生活に戻れる。
何となくぎくしゃくしていた夫との関係も取り戻さなくちゃ。と思っていた私は、春休み家族3人で箱根への合格祝い1泊旅行を提案。
行くことを快諾してくれたくせに、主人は旅行中、楽しむ様子もなく、むすっとしたままで、娘も「お父さんどうしたの?」と首をかしげるような態度でした。なんかおかしいな・・・。と思いながら、春休みは終わり、娘の入学式や、その他諸々で忙しい日々が続いていた。
おかしいな、でもこんなもんかな。。。少しづつ澱のように違和感は溜まっていった。

1枚の領収書と小さな袋


そんな日々が続いたその年の5月の末、相変わらずぎくしゃくした雰囲気が家の中に停滞している中、ストレスがたまっていた私は、夫も娘も寝た後、深夜一人でリビングでワインを飲んでいた。まあまあ酔っぱらってきて、ふとリビングの床に置いてある夫の仕事用のカバンが目に入った。

「・・・・・やっぱり、なんかおかしいよね。」

そう思った私は、直感的にカバンのサイドについている小さなチャックを開けた。手を入れると、なんか四角くて冷たくて小さい袋状のもが。。。何だろう??

それを出してみたときの、自分の心臓の音と、胸の痛みと、胃をギューッとつかまれるような感覚。
「やっぱりね」というあきらめと「何で?」という絶望感は、経験したことのないものだった。

その小さな袋はコンドームだった。しかも3つ。
黒と黄色とショッキングピンク。種類がバラバラ。
おそらく、ホテルに行った際に、余ったものをその都度持って帰ってきたものだろう。

動揺したけど写真を撮ってたw

「真っ黒じゃん。。。」

そこからは、カバンの中を隅々まで調べた。
今まで、調べたりしたことがなかった。調べようと思ったこともなかった私ですが、調べ出したら止まらなかった。

そこで、さらに見つけたもの。

4月○日 某有名温泉旅館 の1泊5万円もする領収書。

その日は、仕事で出張だったはず。確かにその温泉地の県に行ったことは確かだったが、仕事では泊まるはずのない、超高級旅館。

さらに、バイアグラ?のような錠剤が3錠。

は????

あまりにのことに頭が真っ白になって、半分くらい残っていたワインを1本全て飲んでも、まったく眠れず、一睡もせず朝までリビングで過ごした。
この日から私の戦いが始まった。

混乱

とはいえ、すぐ戦い始めたわけではない。
1週間くらいはあまりのショックに、茫然として泣いたり、怒ったりの感情が時間単位で目まぐるしく変わり、眠れず、お酒を飲みまくったり。。。異常な状況が続いた。
 これからどうしたい、という事はあまりに混乱していてよくわからなかったのですが、もうこれ以上自分が保てなくなり限界を迎えそうだった。

「あの。。。話があるんだけど」
この言葉を何度も言おうとして飲み込んだ。
しかし我慢できなかった。

「・・・・・。この頃ずっとぎくしゃくした感じで、どうしてなのか理由がどうしてもわからなくて、カバンの中、見ちゃった。ごめんなさい。これは何ですか?」

あちゃーーーー。と思った人も多いと思いますが。。。
後でいろいろ聞くと、決定的な証拠がないのに問い詰めるのは絶対NGでした。セオリーみたい。そりゃそうだ。
領収書だけなら言い逃れもできるし、コンドームだって使ったという証拠はないんだから。限りなく黒だけど。
ある意味純粋に、どうしてなのか?どういうことなのか?はっきりしたいという思いで、夫と対峙した。

 この時点では私はこんな夫のことを確かに愛していましたし、家族を取り戻したい一心でした。
昔のように、仲が良かった家族に戻りたい。戻るにはもう確かめるしかない。きっと、何か理由があったに違いない、仕方ないくらい寂しかったのかもしれない。いろいろ理由を付けて自分の行動を後押ししました。
ピュアと言えばピュア・・・。

夫を問い詰めたお話は次回。



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