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5/26 ニュースなスペイン語 Uno de cada diez vacunados puede infectarse:ワクチン接種した人の10人に1人は感染する

専門家委員会の座長、フェルナンド・シモン(Fernando Simón)は言う。表題の発言の前には以下のことばが並ぶ:

ワクチン接種によって100%免疫が保証されるわけではない。今、スペインで用いているワクチンは概ね90%の予防効果がある。ということは、10人に1人はまだ、感染する可能性があるということだ(Vacunarse no implica estar inmunizado al 100%. Las vacunas que estamos utilizando tienen aproximadamente una eficacia de un 90 %, lo que quiere decir que 1 de cada 10 vacunados todavía puede infectarse)

そして、シモンは以下のように続ける:

スペインの人口を超える人口が接種しないかぎり、取り除けない危険が常にある(Hay ciertos riesgos que no podemos eliminar todavía hasta que no tengamos poblaciones vacunadas superiores a las que tenemos)

26日付けのスペイン国営放送(RTVE)には、高齢の両親を持つ女性の体験談が紹介されている。約1ヶ月半前に両親はワクチン接種を受けた。バスに乗ったり、出かけることが多くなったそうだ。しかし、2週間前に、84歳の父親は乾咳(tos seca)ではなく、ゼイゼイした咳(tos profunda y agarrada)をし始めた。検査を受けたら、コロナに感染したことが分かったという。女性は言う:

両親はワクチン接種を受けたから、父は軽くて済んだ(gracias a que están vacunados, ha sido más leve)

そして、父親のことを引き合いに出して、友人たちには、「誰も用心を怠ってはならない(Que nadie baje guardia)」と言って回っているそうだ。

日本もやっとワクチン接種が始まった。余ったワクチン問題も、日本なりに、解決策を練っているようだ。これは、ちなみに、スペインでは、2月の頃、話題に登っていた問題だ。

ということは、今、スペインで話題になっているコロナの問題は、恐らく、3ヶ月後に、日本でも問題になるかもしれない。つまり、オリンピック・パラリンピックが盛り上がってる頃か。

オリパラの陰で、感染に苦しんだり、悩んだりするワクチン接種組がいるということか。

恐ろしい。

杞憂で終わることを心底願う。

写真は専門家委員会の座長、フェルナンド・シモン。ハスキーで早口、聞き取りレベルは最難関。ネクタイもほとんどしない。