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5/24 ニュースなスペイン語 Reapertura de turismo:観光再開

ついに、スペインの観光が動き出す。

スペインの最大のお得意さん(principal mercado emisor)のイギリス(Reino Unido)からの観光客が今日から入国可能となる。

英国の他、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、イスラエル、韓国、ルアンダ、タイ、中国からの観光客も無制限で受け入れる。

そして!

日本もめでたくリスト入りした。

しかし、ワクチン接種(vacunado)が必須条件。

日本は、残念なことに、上の国で、ワクチンの接種状況が極端に遅い。スペインは現在16%弱だが、まさか、日本のワクチン接種率が1%台とは思っていないかもしれない。

スペインへの観光の門は開いたが、日本には道のりはいまだ長く、お預け状態が続く。

一方、スペインはイギリスの受け入れ体制は万全なのに、しかし、当のイギリスは、スペインは「黄色信号(estar en ámbar)」なので、隔離期間(cuarentena)とPCR検査が必要な条件付きの渡航国と見なしている。何ともツレナイ対応だ。

国家間のラブコールは往々にして一方通行だ。

バレアレス諸島州(Balerares)の知事、フランシナ・アルメンゴル(Francina Armengol)は、バレアレスの安全性を以下のように述べた:

現在、14日間平均で10万人あたりの感染者数は40名。1週間平均でも20名。だから、バレアレスは青信号に入るんです。

こうやって、イギリス人誘致を進める。

ちなみに、東京都の最近1週間で10万人あたりの感染者数は30.22人。1週間レベルではバレアレスを上回るが、2週間レベルではこれを下回る。まぁ、ほぼほぼ、バレアレスと東京都は同じレベルと言って良い。

しかし、東京都がこの感染レベルで外国人を誘致するとは考えられない。

ココから得られるのは、データの捉え方は各国で違うという点だ。

スペインから見れば、日本は優等生だ。ただ、日本国内では、緊急事態宣言やら、ワクチン接種やら、オリンピック開催やらで右往左往する。

やはり、データの捉え方は各国で違う。これが難しいところだ。

写真はペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)首相が、「スペインは皆さんを待ってます(España os espera)」と述べ、観光客を歓迎して見せた。日本の首相がこうした表明するにはまだ、時間が必要だ。