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1/7 ニュースなスペイン語 Ofensiva nacional:国内総攻撃
消費者大臣(Ministro de Consumo)のアルベルト・ガルソン(Alberto Garzón=写真)があるインタビュー記事で語った内容が物議を引き起こしていることを昨日、書いた。
曰く、巨大畜産業(megagranja)は「 土壌と水を汚し、ひどい扱いをされた動物たちの、品質の悪い肉が輸出されてゆく(contaminan el suelo, contaminan el agua y luego exportan esta carne de mala calidad de estos animales maltratados)」とのこと。消費を促す省庁のトップの言にしては、随分、攻めている。
当然、畜産業界(secctor ganadero)からは非難轟々、大臣の身内である執行部(Ejecutivo)からも「辞任(cese)」を促す声が出る有様。畜産を「最優先分野(sector primordial)」と位置付けている政府としては、頭痛の種だ。
この度、野党第一党である国民党(Partido Popular)が動いた。
各地の議会で「動議(presentará la moción)を提出する」と発表したのだ。
「moción」が出されると大体、政局が動く。多くの場合、「不信任決議(moción de censura)」である。ガルソンが辞任しなければ、議会での審議に応じない――。こんなシナリオがスペイン全土で展開されることになれば、まさにいくつかの新聞が書くように、「国内総攻撃(ofensiva nacional)」の様相だ。
ガルソン本人のみならず、任命権者であるペドロ・サンチェス首相(Pedro Sánchez)も、手をこまねいてはいられまい。
国民党の畜産部門の報道官、ミラ・マルコス(Mila Marcos)は、「我が党は田畑の党である(el partido de campo)」と述べ、「現行政権下で、自国の畜産業を擁護すること自体が極めて悲しい(llamativamente triste)」と嘆いてみせた。
そして、サンチェス首相に対しては、ガルソンが辞任をしないなら、更迭するべきだ(si no cesa, lo haga dimitir)と要求した。
ガルソンは自らの発言について、個人の感想(a título personal)ではなく、消費者大臣(como Ministro de Consumo)としての発言であることを、インタビュー後の会見で明らかにしている。
なるほど、これで腹は座ったのかもしれない。国民党の動議発動予告でガルソン包囲網はかなり狭まった。後は大臣としての矜持をいかに全うするか。