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「がんばっているのに空回り」。効いたのは、手帳を通した「自分観察」

こんにちは。
自分軸手帳アンバサダー&ライターの美穂です。

手帳を通して仲間と一緒に自分軸を見つけ、育てることができる、それが自分軸手帳部です。
多くの自分軸手帳部員さんから聞こえてくるのは「仲間と自分軸手帳を続けるうちに、自分自身に気づきや様々な変化が生まれた」という声。その一部をインタビュー形式でお届けします。

▼過去のインタビューはこちらをご覧ください

今回お話を伺ったのはコッペさん。
実は自分軸手帳初期から自分軸手帳を手にしていたものの、自分への呪いに縛られほぼ幽霊部員状態だったという1年目。そこから様々なきっかけに出合ったことで、今では部を活用しながら交流や手帳を楽しんでいます。

服飾系大学卒業後、短い会社員生活を経て、自宅で革製品を作ることを生業に。2018.9産まれの双子のママ。コーヒーとパンが好き。たまにホットクックと養生を話題にすることも。2023年の漢字「到」を掲げながら、自分軸手帳を楽しんでいる。2022~2023年上期自分軸手帳公式アンバサダー。

人間関係に悩み、家族関係に悩み、「思い込み」にがんじがらめになっていたコッペさんが、自分軸手帳と部員さんとの交流を通して、しなやかに変化していく道のりをご覧ください。

「モノ作り」という武器を奪われ
苦手な「育児」に向き合う苦しみ

美穂:
コッペさんが自分軸手帳を手にしたきっかけは?

コッペ:
尾石晴さんのVoicyで、当時まだ1冊目(2021年版)を制作中だった「自分軸手帳」の存在を知りました。
2018年の双子の出産以来、ものすごい閉塞感に襲われていました。私1人で2人の子どもを外に連れ出すのもなかなかの難易度なので。
そんな状態でよく聴いていた晴さんのVoicyで「手帳を作っている」と。「好きな人が作った手帳ってどんなものなんだろう!?」と興味が湧いたのが購入のきっかけですね。

美穂:
モノづくりに携わるコッペさんらしい興味の抱き方ですね!
当時コッペさんが「自分軸手帳」に期待していたことって、どんなものだったのでしょう?

コッペ:
「何でもいいから現状を変えたい!」という思いに尽きます。
もともと「自分の軸はモノづくりだ」と思っていたのに、子供が生まれたらそれが一切できなくて、「自分の武器を奪われた」と強く感じました。一方で「しっかり母親をやりたい」という思いがありながら、育児には苦手意識があって。
得意なことはできず苦手にばかり向き合う日々で、「自分は役立たずだ」という無力感に苛(さいな)まれていました。

美穂:
それは苦しいですね……。

コッペ:
ものすごくもがいていたんです。
子育ても夫との関係にも光を見出したくて、あれこれ本を読んでみたりもしたけれど、手応えがない。「こんなに頑張っているのに、どうして!?」と絶望感がふくらみ続ける。
そうやって同じところをグルグルしてしまう自分も知っていたので、「そこから一歩自分自身で抜け出し、歩み出せるようになりたい」という思いで手帳を手に取りましたね。


幽霊部員だった理由は「失敗への恐れ」


美穂:
そんな期待を抱いていたのに、自分軸手帳1年目の2021年は、手帳も自分軸手帳部(以下 手帳部)もあまり活用できていなかったんですよね?

コッペ:
そうなんです……。
私、「失言大王」でして。(笑) 
人と関わることへの苦手意識が強かったので、「悪目立ちしたくない、失敗したくない」という思いで、完全に幽霊部員でした。

「幽霊部員」時代のウィークリーページ

けれど、部員用プラットフォームでちょっとした問い合わせをしたときに、運営メンバーの深井さんがものすごいホスピタリティで対応してくれたのがものすごく印象的で。「質問welcome!」「心理的安全性が第一」という手帳部の空気、それを体現する運営メンバーや部員さんの様子や反応を見るうちに、「ここなら大丈夫かもしれない」と少しずつ心がほどけていきました。

美穂:
そこから手帳部の活動を少しずつ覗くようになったんですね。

コッペ:
当時、部内イベントで書籍「7つの習慣」を実践してみる、という試みが頻繁に話題に上っていたんですよね。
ちょうど同時期に「家族とのコミュニケーションを少しでも良くしたい」とプライベートでコーチングを受け始めたのですが、それと「手帳」「7つの習慣」ってものすごく相性がいいんじゃない!?と気づきまして。手帳部の雰囲気に安心して、さらに自分が始めたこととの関連性も見えてきたことで、2021年から2022年に差し掛かるあたりからようやく自分軸手帳を本格的に使い始めた、という感じです。

▼「7つの習慣イベント」初回はこちら!

▼上記イベントを皮切りに関連イベントが続々開催されました。

「自分観察」を始めて見えた
これまでとは違う世界

美穂:
具体的に、コッペさんはどんな風に自分軸手帳を使っていったのでしょう?

コッペ:
まずはウィークリーに「事実」と「気持ち」を自分なりに細かく書くようにしました。

・こんなことがあった
・自分はこう思った
・相手はこんな様子だった

テーマごとに枠を設け、
マーカーで内容別に色分け(黄緑:家族/オレンジ:手帳や勉強など/ピンク:自分のこと)

そして「振り返り」です。これが今までなかった観点でした。
これまで「スケジュール管理」として手帳を使っていたときは、「予定日時が過ぎたらそれで終了」で顧みることなどなかったのですが、定期的に「振り返り」を差し挟むことで、「自分の気持ちの観察」が初めて始まりました。

美穂:
記録と振り返りをして、変化はありましたか?

コッペ:
ありました!
私は「思い込みが強い人間である」ことは自覚していたのですが、少し時間を置いてから日々の記録を見つめることで、自己否定しがちなシーンや、「これって本当にそういうことだったかな?」という違った目線に気づく。
「第三者目線」で俯瞰できるんですよね。

美穂:
自分にかけた呪いを、自分の手で少しずつ解いているようですね。

コッペ:
そうですね。
体調面についても、「いつも調子が悪い」と気持ちが沈みがちだったのですが、最近マンスリーで「体調」「気分」のログを取り始めてみたらそこにも発見がいっぱいで。

マンスリーページ下部のスペースでコンディションを記録

「体調を良くするために色々試行錯誤しているのに、ずっと良くならないのはなぜ!?」と思っていたのですが、俯瞰して眺めてみたら「意外と体調がいい日も多いじゃないか!」と気づかされたり。
「私の場合、睡眠が多少少なくてもあまり影響しないんだ!」ということにも気づきました。

美穂:
手帳の記録が、コッペさんを思い込みから救い出して、明るい面に光を当ててくれるようですね。
自分を俯瞰するようになって、対人関係にも変化はありましたか?

コッペ:
ありました!
例えば以前は、美容院に行くのも一大決心。
「何か余計なこと言っちゃったらどうしよう」「それが気に障って変な扱いされたらどうしよう」って。緊張しすぎて、シャンプーされている間に気分が悪くなって起き上がれなくなっちゃったことも。(笑)
けれど今は、美容院に行くのが楽しみに変わりました。「相手だってプロの対応をしてくれる」「私が恐れるようなことはない」って思えるようになったんでしょうね。

「ガス抜き」から「よりよい方法探し」へ

美穂:
それはだいぶ生きやすくなりましたね!
ちなみにご家族とはどうでしょう?

コッペ:
例えば夫との関係も「改善策」を具体的に考えて、頭と心を使ってコミュニケーションできるようになりつつあると思います。

美穂:
ここまで話されていたこととは別に、何か取り組んでいるんですか?

コッペ:
トラブルがあった時、手帳のフリーページなどに状況や互いの気持ちの分解などを行って、次につながるヒントを見出すようにしていますね。
以前は「書き出してスッキリ!!」で終わりだったのですが、手帳部員さんの取り組みを見ると「で、自分はどうしたいの?」というアプローチが多いことに気づいて。
「そうか、私には『自分がどうしたいか』を考える最後のステップが抜けていたな」と気づくようになり、取り入れて実践するようになりました。

美穂:
ぜひもっと具体的に聞かせてください!

何かトラブルがあった時はページをたっぷり使って「改善策」まで意識して深掘り

コッペ:
例えば夫婦喧嘩したとき。
その瞬間は頭に血が上っているので、深掘り等はせず、ページに「夫とのケンカについて」とタイトルだけ書いて留めます。
少し落ち着いたころに、状況や感情などを細かく書き出したら、そこで召喚するのが「自己カウンセラー」。「自分の親友だったらどんな声をかける?」「コーチングの先生だったらどう言うだろう?」という目線で深掘りするんです。

美穂:
自己カウンセラー!!

コッペ:
その問いに答えながら、「自分はどうしたかった?」と書き出してみると、並んだ文字の中にしっくりくるもの、違和感があるものが見えてくるんですよね。「それって『いい妻』ぶってるだけだよね。本当は味方してほしかったんだよね」とか。
そうやって、「じゃぁ次はこうしてみよう」とよりよい一手につなげていく感じです。

美穂:
素敵!……だけど、すごく難しそう……。

コッペ:
最初は全然できませんでした。
繰り返し取り組むうちに、徐々にできるようになって、本音が見分けられるようになってきた、という感じです。(笑)

ウィークリーページのフリースペースで状況や感情を分解することも

美穂:
コッペさんが目指していた「自分で一歩踏み出す」を確実に実現していますね。

1年目より2年目。2年目より3年目。
終わりのない「自分軸」との対話

美穂:
ちなみに、ワークは何か活用していますか?

コッペ:
個人的には活用というより、それぞれのページに種を蒔いてアンテナを立てておく、という感じで使っているかもしれません。
自分にとっては「ブースター」という感覚ですね。

美穂:
ブースター……もう少し詳しく聞かせていただけますか?

コッペ:
2022年は実質自分軸手帳1年目で、あまりワークを落とし込めている感がなくて。周りの部員さんはすごいなぁ、と思って眺めているところがありましたが、2023年に入って当時書いていたことがつながってくる感じがあったんですよね。「あ!そういうことか!」と。
去年一年間より、2023に入ってここ数か月の方がものすごい気づきにつながっているかも…。

美穂:
なるほど。日々の気づきをビビッドに書き留めるウィークリーページほど「今この瞬間」に即つながるとは限らないけれど、種を蒔いておくことである時一気に気づきを加速させてくれるのがワークページ、というわけですね。

コッペ:
あとは、ワークに関連したところでいうと、手帳レッスン(※)も気づきが多いですね。

(※)手帳レッスン
自分軸手帳部運営メンバーがプレゼンターを務め、自分軸手帳の使い方についての解説や事例紹介を行う毎月定例の部内オンラインイベント。

4月の「24時間の棚卸しワーク」に関連した手帳レッスンでは、目から鱗で心揺さぶられるような気づきをたくさん受け取りました。

▼4月の「24時間の棚卸しワーク」の手帳レッスンの様子はこちらから

美穂:
具体的にはどういった気づきを?

コッペ:
もともと朝の時間帯に子どもを急かしてしまったり予定通りに行かないことにモヤモヤがあって。イベント中にそんな気持ちをチャットで流したところ、部長のようこさんが「不測の事態もまるっと受け入れる余裕を見込んでおくといいかもしれませんね」というようなことをおっしゃって。
その一言で、「実は『時間や規律を守る』『世間一般からはみ出さない』ということを優先していたんだ!」と。

本当は子どもを全部受け入れてあげたいし、自分自身もそうして欲しかった。それなのに、考えていることとやっていることが違う……と気づかされた瞬間でした。

美穂:
2年目、3年目…と時間を重ねても自分軸はどこまでも育てることができるんですね。

がむしゃらに頑張っているのに
無力感に襲われているあなたに

美穂:
最後に……もし自分軸手帳がなかったら、コッペさん自身はどうなっていたと思いますか?

コッペ:
もともと「ネガティブの権化」を自負しているので、「ネガティブプロフェッショナル」どころか「ネガティブマスター」まで進化していたかもしれません!(笑)
自分の思い込みの世界の中で生きながら息苦しいままで、夫とも一緒にいられず、子どもも手放していたかも……と本気で思います。

美穂:
では、どんな方に自分軸手帳を勧めたいでしょう?

コッペ:
すごく頑張っているのに、なぜかうまくいかない、結果が出ない、と悩む方に。何の役にも立っていない……と思っているとしたら、手帳を通して自分と向き合い、あるいは手帳部で部員さんとともに日々を過ごすことが、大きなヒントを運んできてくれると思います!

おしまいに

思い込みに縛られる自身の心を、手帳と手帳部に関わりながら少しずつ解きほぐしていったコッペさん。間もなく部内でご自身の変化を語る「Before/Afterイベント」への登壇も予定しており、かつて「失敗したくない」と頑なに自分の殻に閉じこもっていたその頃の姿はありません!
「手帳の使い方」をただ学ぶだけではなく、しなやかにいつまでも心地よい自分へと変化させていく力になる。それこそが「自分軸手帳」「自分軸手帳部」の魅力であると実感させてくれるお話でした。

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文責:美穂




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