「私はどうしたいの?」―その答えは、既にあなたの中に。日々の生活から自分軸のヒントを見つける方法
「いつも周囲の目を気にしてしまう」
「漠然と”変わりたい”と思いつつ、何から始めたらいいかわからない」
「いったい自分は何がしたいの?」
――そんなコンプレックスやモヤモヤをあなたが抱えているのだとしたら。大丈夫、それはあなたが悪いわけではありません。
「家を継ぐ定めにある」「親が結婚相手を絞り込む」というご先祖様の時代から、一人ひとりが選び得る道が無限となった現代。関わる人・場所・情報も際限なく広がりました。選択肢が多すぎると、人はむしろ判断がつきにくくなり、選べなくなるといいます。自分の人生に迷うのも当然です。
そこでご提案したいのが、「手帳で日々を記録しながら自分軸を見つける」という方法。
今回のnoteでは、自分軸手帳ユーザーによるコミュニティ「自分軸手帳部」で先日開催された手帳レッスンの内容をご紹介!見開きで1週間を記録できる「ウィークリーページ」を使って、あなたの興味や価値観を拾い上げ、自分軸を育ててみませんか?
自分軸は既に、「あなたの中」にある。
申し遅れました、私たちは「自分軸手帳」と申します。
自分軸手帳は「大きな目標を掲げ達成を目指す」ための手帳ではありません。忙しい日々に追われるとつい聞き逃してしまうような自分の内なる声に耳を澄ませ、自分の本音や感情を拾い上げながら、ぶれない「自分軸」を見つけ育てることを目指しています。
では、そもそも「自分軸」って、いったいどこにあるのでしょう?
――それは、どこかから新たに持ってくるのでもなく、誰かが与えてくれるものでもありません。実は、既にあなたの中にあるものなのです!
そういわれると、「ただ代わり映えのない日常を送っているだけなのに!?」と思われるかもしれませんね。
でも、そんな何気ない毎日の生活の中にこそ、自分軸のヒントがあるのです。
「自分軸の気配すらない!」「こんな日常から自分軸なんて見つかるはずがない!」と思っているとしても、ご安心を。それは「自分軸がない」のではなく、きっと「自分軸に気づいていない」だけですから。
◎毎日書き込める「ウィークリーページ」に、自分をストック!
自分軸手帳で用意しているのは、9つのワーク。
さらに、マンスリー・ウィークリーそれぞれのスケジュールページを用意しています。
どれも「自分軸」を見つけ育てるために役立つよう組み立てられていますが……先ほど触れた「毎日の生活から自分軸を見つける」ために役立つのが、「ウィークリーページ」。
日々の小さな記録を「ウィークリー」という入れ物にコツコツ書き込んでいくことは、つまり「あなた自身のかけら」を集めるということ。たった一つのかけらからは何も見えなくとも、それが集合することで、「あなたの変わらない部分=自分軸」や「違和感・揺らぎやすい部分=他人軸」が、きっと浮かび上がってきますよ!
前提|「正解」「役立つ」かどうかは後回し!
では、一体どんなことをウィークリーページに書けば、自分軸が見つかるのでしょう?
自分軸手帳部の部員さんは、たとえばこんなことをウィークリーに書いています。
――ところがこれらは、どれも「自分軸を見つけるための絶対的な正解項目」ではありません。
たとえば、3good things。「書き続けて自分の”うれしい”のパターンが見えるようになった!」という人もいれば、「無理やりいいことをひねり出すようで書き続けることすらできなかった」という人も実際にいます。
記録する物事や形式との相性や必要性は、十人十色なのです。
それを踏まえて、自分軸を見つけるためのコツをあえて一つだけお伝えするのであれば……手帳をツールに「試行錯誤」してみること。その人なりの方法で様々な記録や定点観測をする――それこそが、自分軸を見つける唯一かつ最短の方法と言えるかもしれません!
◎その「予感」、自覚していない自分からのメッセージかも!
「試行錯誤してみよう!」とお伝えしましたが、もしかしたらモヤモヤした思いに襲われることもあるかもしれません。
そんな時は、「正解」や「役に立たせる」ことを考えず、ひとまず記録してみればOK!
――というのも、私たちがはっきり自覚している自分の興味や気持ち(=顕在意識)は氷山の一角。むしろ自ら気づいていない「潜在意識」の方が圧倒的に多いのです。
今ハッキリと「この記録を今後こう使っていきたい」と断言できなくても、なんとなく書き留めておこうというその予感は、潜在意識からのサインかもしれませんよ!
さらに、もう一つ知っておいていただきたいのが、「ブリコラージュ」という言葉。
買い物に行かずとも、冷蔵庫にあるもので一品仕上げるときのように。あり合わせの道具や材料で何かを作りだしたり、現状を切り抜けたりするのが「ブリコラージュ」。
そのような経験は、きっとあなたにもあったはず。そして、意図せず持ち合わせたあれこれを組み合わせてみただけなのに、想像以上にいいアウトプットが生まれたりしたこともあったのではないでしょうか?
ウィークリーに何を書くか、全て最初から用途や目的を決める必要はありません。そして、各項目を固定し続ける必要もありません。
とりあえず書き始めた記録が、あるいは気持ちが変わって新たに書き始めた記録が、別の記録と組み合わさる――すると、想像もしなかった自分軸があらわになるかもしれません!
Step1|「事実、思考・感情、管理」の3軸で自己理解を深めよう!
この通り、ウィークリーページには、気になることを何でも書いてOK。
せっかくなら、様々な角度から自分の記録を取ってみましょう!
最初は欲張らず、1項目でも自分の気になることに特化して書き留めていけばOKですが、慣れてきたら徐々に項目を増やすのがオススメ。その際は「事実」「思考・感情」「管理」のそれぞれを織り交ぜて書くと自己理解を深めやすいでしょう。
「事実」や「管理」だけではなく、別の軸と組み合わせて観察してみると新たな発見が増えるはず。
◎記録のための「下ごしらえ」がおすすめ!
とはいえ、まっさらなページにペンを入れるとなると、どこから&何から書いていいか戸惑うもの。自分軸手帳のウィークリーは、一人ひとりが観察したい事柄に合わせてカスタマイズしやすいように、固定枠や見出しなどが最小限の「自由度高め」のデザインだから、なおさらです。
そこでおすすめしたいのが、「どこに何を書くか決めておく=手帳の下ごしらえ」です。
ざっと線を引いて、枠と見出しを準備しておくだけで、「何を記録したらいいのか」が明確になり、グンと手帳が書きやすくなります。
▼下ごしらえについては、こちらで詳しく解説していますので、ぜひご参考に!
Step2|ワークページとウィークリーを「反復横跳び」してみよう
徐々にウィークリーでの記録に慣れてきたら、「ワークページ」と行ったり来たり……つまり「反復横跳び」しながら、自分軸手帳をフル活用してみましょう!
◎「足し算のワーク」→「ウィークリー」に
やりたいこと、欲しいもの、行きたい場所などを書き込む「足し算のワーク」。その中から「今月/今週、できそうなこと」を見つけて、ウィークリーに引用してみましょう。
具体的なスケジュールとして、時間を予約してしまうのも◎。実現するための段取りを分解したり、調べたことをウィークリーのフリー欄に書いておくのもいいですね!
◎「24時間の棚卸しワーク」→「ウィークリー」に
自分が過ごした1日の記録をもとに、「幸せ/幸せを妨げられた瞬間」を振り返り、理想の1日を描く「24時間の棚卸しワーク」。
そこで見えてきたタイムスケジュールを踏まえて、ウィークリーに今週の計画を書き込んでみましょう。いきなり「1日の計画」が難しければ、「起床時間/就寝時間」をペンでマークしてしまうのが手軽でおすすめです!
◎「ウィークリー」→「感謝のリスト」に
ウィークリーで「3good things」を書き溜めているなら、「1週間」「1ヵ月」という単位で定期的に見返してみて。
その中から特に印象の強かったものをピックアップして、ワークページの「感謝のリスト」に転記してみましょう。
「感謝」を集めていくことで幸せになれるという効果が。さらに、集まった「感謝」を俯瞰してみると、あなたの心を満たしてくれるものや人生で大切にしたいことが見つかるきっかけにもなります。
◎「ウィークリー」→「自分のトリセツ」に
「職場や家族で、○○と褒められた!」――そんな記録がウィークリーにあったら、あなたの強みや長所を知るための大チャンス!
ぜひ「自分のトリセツ」や「褒めリスト」にまとめて書き留めておきましょう!あなたの「良さ」が、きっと生かしやすくなります。
部員さんたちの実例集
自分軸手帳のウィークリーは24時間が縦軸に設けられた「バーチカル型」。もちろん時間軸に忠実に、予定やタイムログをとるのもおすすめですが……
時間軸を無視して、「日付別フリースペース」の感覚で書いてみてもいいのです!
どう書くか、何を書くか、手帳の上ではすべてが自由!たとえば部員さんは、こんな風に使っていますよ。
おしまいに
「手帳=スケジュール管理」という使い方が分かりやすいですが……せっかくなら「事実」だけではなく「感情・思考」といったあなたの内面を書き加えてみませんか?そこに自分軸が見つかります。一つ一つは小さくとも、それが1冊の手帳に集合したとき、あなたならでの輪郭がはっきりと浮かび上がってくるはずです。
書き方に困ったときには、この公式noteや公式InstagramやXでも様々なアイデアや実例を発信していますので、ぜひご参考に。そして、「もっとたくさんの活用方法に触れたい!」「困ったときにすぐ相談したい!」という場合には、自分軸手帳部でもお待ちしていますね!
自分軸手帳メール講座のご案内
✔︎色んな点で他人と比べてしまい、焦りや不安を感じている
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文責:矢島美穂(ライター、自分軸手帳部員)
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