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将来の夢が書けなかった


小学生の作文のテーマ

「将来の夢」

私は、その作文を書くのが
とても苦手でした。

「なんでみんな書けるんだろう?」

と、
いつも疑問に思っていました。

人生に絶望していたわけではありません。

でも書けないのです。

結局、書いたのは
ゲームをするのが好きだったから
「ゲームのプログラマー」

でも、
本気で目指したわけでもなく、
「そう書いたな」という思い出の一つ

なぜ「将来の夢」を書けなかったのか

その答えが、
ようやく見えてきたので、
言葉にしてみます。


今思えば、
私には「職業への憧れ」がなかった
もしくはとても薄かったのです。

憧れる人はいるけど、
憧れる職業はなかったのです。

好きなお笑い芸人さんはいました。
でも、お笑い芸人に憧れてはいなかった。

「ゲームプログラマー」と書いたのも
職業への憧れではなくて、

「しくみで人を楽しませたり考えさせたりする人」
だと思ったから書いたのです。

だから私には、
何に「なりたい」という気持ちがなくて、
どう「ありたい」という気持ちがあった。

今ではそう思います。

そう考えてみると、
「強くて粗暴な人よりは、
 賢くて優しい人でありたい」

とか、
「ありたい」は確かにあったのです。

この「なりたい」と「ありたい」の違いは、
今になってとても重要であると感じます。

「将来の夢」というのは、
あなたは「何になりたい」ですか?
という問いです。

つまり、
「なりたい」という言葉は、

「今ではなく未来に」なりたい姿
「現在の姿ではなく別の」なりたい姿

を前提としています。

これは、成長を促してくれる言葉です。
「未来に」「別の」姿になりたいから、
私たちは、ギャップを埋めようとがんばります

「かっこよくなりたい」「美しくなりたい」なら、
「かっこいい」「美しい」の理想を明らかにして、
自分をそこに近づけていきます。

体を絞ったり、髪を整えたり、
いろんなことで自分を変えて、
「なりたい自分」に近づけます。

しかし、その反面
「なりたい」は、
「現在の自分の否定」を含んでもいます。

「未来の」「別の」姿がよくて、
「今の」「この」姿はよくない。

そうした側面も現れてきます。

なので、
「なりたい」を追いかけすぎて
疲れることもあります。

一方で、
「ありたい」はどうでしょうか。

「今」「ここで」ありたい姿
のことを指します。

「かっこよくありたい」「美しくありたい」
と思ったら、何をするでしょう。

今の自分でできる「かっこいい」「美しい」を
イメージするのではないでしょうか。

体型は急に変わらないけど、
姿勢は変えられるかもしれない。

見た目は急に変わらないけど、
振る舞いは変えられるかもしれない。

何かに「なりたい」はすぐにできないけれど、
こう「ありたい」は今ここからできるのです。

さらに言えば、

「5年後どうなりたいか」と自分に問うと、
肩書きや所有物をついつい考えてしまいます。
外側からの視点とでも言えそうです。

でも、
「5年後どうありたいか」と自分に問うと、
どんな場所で、どう振る舞っているかという
内側からの視点が見えてきます。

ほんのちょっとの言葉の差
一文字の差なんですけれど、
大事にしたいところだと思います。

小学生の私、
けっこういい感覚してたよ!!



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