「二人の自分」のバランス
自分のなかのバランスが、悪かったのだろうなと思う。
なにをしても満たされず、明日が憂鬱で、生きていることがつまらなかったとき。
わたしのなかに居る二人の自分、「理性的な自分」と「無邪気な自分」のパワーバランスが、大きく偏っていた。ぶっちぎりで「理性的な自分」の優勢だった。
周囲から認めてもらえる人であらねばならない。ちゃんとした人だと思われなければ。そんな理性的な "大人の自分" の声が大きく脳内に響き、わたしは「ちゃんとすること」と「周囲から浮かないこと」に囚われた。