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むらさきのスカートの女 を読んで

車の窓を雨粒がすーっと移動していくのを、ずっと見てられるように

むらさきのスカートの女 もずっと読んでいられた

気づいたら一気に読み終えていた

文章自体はとても簡単で読みやすく、書いてあることは分かるんだけど、

分かるんだけど、分からない

見えるものが書かれ、見えないものは書かれていない

だから、結局何を読んだんだろう、というような

独特の読後感を感じることができる不思議な作品

読んだことで何か価値観が変わったり、人生のターニングポイントになるようなタイプの物語ではないかもしれないけど、何処か不気味で、何処か不思議で、面白い

 

158ページくらいしかないので午前中で読み終えたけど、この読後感を一日中引きずってしまっている

なにが面白いのが上手く書けないけど、心を掴まれてしまったのは間違いない







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