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読書メモ20

96.挑戦 常識のブレーキを外せ大好きな藤井聡太7冠とノーベル賞受賞の山中伸弥教授の対談本 お二人はこの対談が初対面ではなく、これまで何度も会う機会があったようで、仲が良い感じが伝わってきて嬉しかった。 特に、山中教授から仲が良いからこその素人質問がよかった(電車好きの藤井さんに対して「乗った電車の駅名とかはすべて覚えているんですか?」など) お互い別の分野でトップの活躍をしている中での心構えや人工知能との付き合い方などが主なテーマになっていて、お二方ともしっかり自分を

    • 読書メモ19

      91.#真相をお話しします本屋で人気ランキングに入ってるのをよく見て面白そうだったので読んだ。 5つの短編ミステリーが収録された1冊 短編だけあって展開も早いし、内容もわかりやすくて、読みやすい。普段あまり本を読まない人にもおすすめできる。 てっきり1冊丸ごと一つの話だと思ってたので、物足りない感じがあったけど、サクッと読めちゃうあたり人気な理由がわかる感じ。 1作品目と5作品目が良かったな。 92.奇跡のフォントサブタイトルを「教科書が読めない子どもを知ってUDデジ

      • 読書メモ18

        86.母という呪縛 娘という牢獄友人がやっているラジオで紹介されていた本を読んだ。友人の感想を聞いてから読む本は新鮮。 母からの支配の下、医学部合格へ向けて9年も浪人した女性が、母を殺害してしまった事件の経緯を取材をもとに書かれた本 母親は亡くなっているので娘視点が主であるけど、ラジオで友人も言っていた通り、母親は母親で苦しんでいたことが伝わってきた。 この本を読んだ後、人間関係のことについて考えていたけれど、やっぱり家族という関係はかなり特殊だなと。自分では選べないし

        • 読書メモ17

          81.不便益のススメ 必ずしも、不便=わるいもの 便利=良いもの ではない発想の本 どこでもドアはあったら便利そうだけど、どこでもドアを使った旅行より乗り物を乗り継いだり自分の足で行った旅行の方がオモロいんじゃない?的なこと チート使ってゲームで無双してもすぐ飽きちゃうでしょ。という発想は、便利にするために大切なことを見失わないようにするために重要なことなのかも。 著者は京都大学の川上教授で、人工知能や進化論的計算手法をシステムデザインに応用してきたが、京都大学共生システム

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          読書メモ16

          76.差別はたいてい悪意のない人がする:見えない排除に気づくための10章表題の通り、悪意のない差別が生む見えない排除について書かれている。 差別は差別主義者だけの行為ではなくて、自分自身は差別していない、と思ってるような人も気づかずに加担していることが多いのがわかる。 差別について考えないこと、気にしないことが誰かを排除してしまっている。 中でも今まで自分に無かった観点が、「人は自分の持っている特権には気づけない」ということ 例えば自分は駅から自宅までの徒歩10分程度の

          読書メモ15

          71.瞬間を生きる棋士の羽生善治さんの言葉とその頃の写真をまとめた本 若い頃から貫禄ある様子もそうだけど、一言一言が大局観で捉えているような感じがしてすごかった。 コメントで面白いと思ったのが、「将棋は自分が不利になる場面について考え続ける」みたいなやつで、確かに対局中は「そうなったらいいな」の希望的な予測は一切不要でどういう状態になったら良くないか、相手がどう指したら自分は苦しいか、を常に考えているのって大変だな。と。 もちろんポジティブな考え方で過ごすのは素晴らしいけど

          読書メモ14

          66.旅ドロップ江國香織さんの旅にまつわる短編エッセイ集 中でも、海外のラジオを部屋で流すとそこが海外になる話が新しい気づきだと感じて面白かった。 考えてみれば、人は情報の8割以上を視覚から得ているはずなのに残りの2割に満たない聴覚からの情報が雰囲気作りには大切なの面白いよな 例えば、音楽を聴きながらいつもの通勤路を歩くと見てる情景はいつもと一緒のはずなのにまるでMVを見ているような感覚になる。 最近は映画スラムダンクの曲を聴いて出勤することで難敵に立ち向かう俺カッケ

          読書メモ13

          61.スイート・マイホーム神津凛子さんのミステリーホラー作品 年末年始の帰省で妹にオススメされて読み始めた。 ずっと不気味で、みんな怪しくて、なんだか圧迫感がある感じ。 登場するマイホームの暖房の構造だったり、主人公の実家の押入れだったり、暗くて狭いところの描写と、主人公の閉所恐怖症の心情描写がどきどきした。 (ホラー的に良い意味で)モヤモヤが残るようなスッキリしない終わり方でよかった。 62.コーヒーの世界史コーヒーの知識を増やせばもっとコーヒーが美味しくなるかも、

          読書メモ12

          56.ジェイソン流 お金の増やし方厚切りジェイソンの投資方法の本 ちゃんとお金について学んで堅実に資産を増やしましょうってことが書いてある。 ジェイソンさんは仕事では攻め攻めで色んなチャレンジして結果出して、お金に対してはめっちゃ保守的。保守的だからこそ、しっかり勉強して投資して堅実に増やしてる。 お金はあれば、それだけ可能性が広がるし、不安も少なくなるから、投資って大事だと思った。 もっと友達とお金の話とかをして情報共有するべきなんだろうけど、お金の話って胡散臭さがあっ

          読書メモ11

          表紙は京都の紅葉の始まり🍁 51.荒木飛呂彦の漫画術ジョジョの奇妙な冒険の作者である荒木飛呂彦が漫画の書き方を解説する本 世界観やキャラクターの作り方や読者がもっと読みたくなるテクニックなど思ってたよりも具体的なことが書いてあった。 自分の仕事をここまで丁寧に細かく言語化できるのは本当にすごい。 参考にしたいのが、荒木流のアイデアノートで ・自分が良いと思ったこと ・自分とは違う意見や疑問に思うこと、理解できない人 ・怖い出来事や笑える出来事、トラウマになりそうなこと

          読書メモ10

          46.暮らしの図鑑 民藝と手仕事民芸とは民衆的工芸のことで、芸術工芸品ではなくて、民衆が暮らしの中で使う日用品に美を見出す考え方のこと。 思想家の柳宗悦が作った造語で、息子の柳宗理はインダストリアルデザイナーとして超有名。 大学一年の頃に初めて日本民藝館に行って、民芸を知って以来、日用品の美しさにはずっと興味がある。 今仕事では医療機器が対象で日用品ではないけど、「用の美」は忘れずにモノづくりを進めたい(気持ちだけはあるけどなかなかうまくいかない 47.柳宗理と柳工業

          読書メモ9

          41.ヒトはなぜ拍手をするのか 動物行動学から見た人間動物がなぜそのような行動をとるのか、を研究する動物行動学という学問がある。この本では動物行動学の視点でさまざまな人間の行動を考察していく。 人の行動も、子孫を残すことに有利っぽいことや危険を回避するっぽいことをなんとなくやってしまっているようで面白かった。 男女でも骨格の違いなどで楽な行動が違ったり、遺伝子レベルで心地よいと思う環境に違いがあったりすることについても色々書かれていた。 ジェンダー平等の問題を考える時に

          読書メモ8

          36.格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉「所得格差」「職業格差」「男女格差」「家庭格差」「国籍格差」「福祉格差」「世代格差」の7つの格差のリアルについて書かれた本 “16歳からの”ってことで、これからの未来を担う若者に向けた本なのでわかりやすく読みやすい。 日本の様々な格差について、当事者とちょっと離れたところで暮らしているだけで、ほとんどその格差を認識できない現実がある。 進学、就職していく中で、自分と似たような価値観の人が自然と集まってしまう。そこか

          読書メモ7

          31.そして誰もいなくなったアガサクリスティーの傑作ミステリー 最近ミステリーとかサスペンスを読みたくておすすめを色々検索してたら、いたるところで紹介されてた作品 タイトルは聞いたことあったけど、内容は知らなかった。 70,80年前くらいの作品なのに、読みやすくて最後まで誰が犯人か分からなくて面白かった。 その後のあらゆるミステリー作品に影響を与えたって書いてあったのでありがたい気持ちで読んだ笑 32.将棋初段になれるかな大会議将棋の級位者のための本 将棋の初段は

          読書メモ6

          26.特許破りの女王 弁理士・大鳳未来このミス2021の大賞ということで読んでみた テーマが特許侵害で主人公が弁理士の作品で、Vtuberの特許侵害について色々特許バトルするストーリー 弁理士が主人公って珍しいし、特許の対決が割と身近なので面白くはあったけど、ミステリーか?とは思った このミス大賞に求めてた感じとは違ったなぁ 27.悲観的なデザイン あなたとデザインが誰かを傷つけたかもしれないことを考えたことがありますか。この本はとても良かった。特に医療機器のデザインの

          読書メモ5

          21.音律と音階の科学まえがきですごくワクワクして読み始めた。 ただ少し内容はかなり理系寄りの内容なので、数式見ると読む気が失せる人にはおすすめできない。自分は得意ではないけど時間をかけてゴリ押したけど、わかった気になって流しちゃった部分が結構ある。 数と音楽の話は興味深いことは間違いないので、今度別の易しい本を探すことにする 22.四角形の歴史犬も風景を見るのだろうか、、から始まる哲学の本 哲学者ではなく画家の本なので、問いに対して一緒にぼんやり考えられる本。というか