やさいくだもの

2020年7月20日 14:13

100円均一に売っていた
あかちゃん絵本というものを
特に何も考えずに買った。

「やさいくだもの」というタイトルで
その名の通りよく見る野菜と果物が
特徴とともに紹介されて
最後のページで
『やさいくだもの　さあどうぞ』
と締めくくられ、裏表紙に
『いただきます』
と書いてある。

味気のない絵本だなあと思っていたが
娘に読んでみると、すごい反応だった。

手をのばし、本を触ってみようとし、
読んでいる声を聞いて何度もこちらを
チラチラと確認して
大きな声でいろいろ言いながら
満面の笑みである。

まだ、世界を知らないとは
なんと美しいことなのだろうか。

味気のない、と表現したわたしは
自分こそ味気のない大人なのだと笑う。

だけれどそれが成長である、とも。

何でも楽しめる。
何でも面白がれる。

気に入ったら、それでいい。
気に入らなければ、それもいいの

自由でありたい。

もうカレコレ
30回は読んだ「やさいくだもの」
これからあと何回読むだろう。

娘にとって、いつこの絵本が
味気なくなるかはわからない。

だけど、つまらなそうにしている娘に出会えたら
笑って新しい絵本を探してあげたいと思う。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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