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理科の雑学㉜【自動車のスピードってどのように測っているの?】

 平均の速さを測りたいときには、移動した距離をかかった時間で割ればよい。

 しかし、自動車のような速さが変化し続ける場合には、どうやって速さを測っているのだろうか。


 その瞬間の速さを測る仕組みは、タイヤを回す車軸にある。

 車軸には印がつけられており、その印の回転をセンサーで読み取っているのである。

 一定時間にその印が読み取られた回数から、自動車の走る速さを計算してスピードを表示している。


 例えば、直径が50㎝のタイヤをつけた車軸が、1秒間に10回転していたとすると、車は1秒あたりに3.14×0.50×10=15.7m進んでいる。
 1時間は3600秒より、1時間には15.7×3600=56520m≒57㎞進む。
 よってこの車のスピードメーターは時速57㎞付近を指すことになる。


 新幹線は車軸に付けられた発電機の周波数と電圧から速度を求めている。

 また、タイヤのない飛行機は、空気の流れから受ける圧力を利用してスピードを測っている。

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