見出し画像

ゲーミフィケーション×音~PayPay決済音の秘密

 こんにちは、ゲーミフィケーション賢者Lv98の”きっしー”です。

2020年末、日本ゲーミフィケーション協会が主催した「勝手にゲーミフィケーション大賞~2020」に入賞した下記のサービスがあります。

サービス名:PayPay(PayPay株式会社PayPay開発チーム)

受賞理由:
支払いの時の気持ち良さの仕掛け。「PayPay」の音がうれしい。「PayPay」が聞きたい子どもにせがまれて、お父さんがこのサービスを使うケースも。今年9月に導入された、金額確認時に画面が180度回転する機能も気持ち良い。国内最王手サービスになった一つの理由がゲーミフィケーションかと。
https://www.jgamifa.jp/award2020


長年ゲーム開発をやってきた私にとっては、音(声)での称賛の演出はデジタルゲームでは重要視するものなのですが、スマホ決済においてなぜ音が大事と思ったのか? 画面が180度回転する機能も、なんとも言えず気持ち良いのですが、狙って作っているのか? ゲーム開発者は、その感覚を”手触りの良さ”と表現します。

もちろん、ゲーミフィケーションでも両方はとても大事なことです。PayPayのこの両方の謎が知りたくて、取材をお願いしました。

そして、PayPay株式会社広報室の西川満美子さん、根岸絵理さんにオンラインでインタビューさせて頂きました。併せてメールにて開発責任者やマーケティング責任者からの回答も頂きました。

画像1

Pay Pay決済音の秘密


きっしー質問
: まずPayPayの誕生について教えてください。

広報回答:⇒ 2018年6月に会社を設立し、10月にサービスインしました。ヤフー株式会社とソフトバンク株式会社の共同出資会社として誕生したPayPayは、インド最大の決済サービス事業者Paytmの技術力も活用して、このような短期間で開発できました。2021年1月時点で利用者は3,500万人を超え、認知度もキャッシュレス決済の中ではNo.1です。


質問: 受賞理由では、「PayPay」と喋る決済音に注目しました。音や声での称賛の演出は、デジタルゲームでは重要視するものなのですが、スマホ決済において音が大事となぜ思われたのでしょうか?あの音を聞くとなんか楽しい気分になります。

マーケティング担当者回答:⇒ 決済音の検討目的として以下2点軸を設けました。
目的の多さや意味合いからも、音の重要さをわかっていただけるかと思います。

決済完了時の効果音として
・店舗側の安心感を与えること
・ユーザーの「払った」感を与えること
・告知効果(店内に決済音が流れることで、他のお客様に「あの人もPayPay使っている」と思ってもらう)

コミュニケーションとして
・音だけでサービスが分かること
・CMや動画などで活用していけること

きっしー補足)ユーザーの「払った」感を与えること、音だけでサービスが分かることがゲーミフィケーションでは重要だと思いました。


質問: 開発時に苦労されたことは何ですか?

マーケティング担当者回答:⇒ 声のみ、音のみ、声と音のパターンといろいろ試行錯誤しました。
声も子供の声や大人の声、男女様々試しましたし、音も、和洋幅広く様々なサンプルを作りいろんな角度から検証しました。
当初の目的に合った音を探し出すのにかなり苦労したのを覚えています。
その過程で社員アンケートを取り、「どの音が1番適切か」どうかみんなでかなり話し合った記憶があります。
最終的にはみんなが納得した音に決められたかなと思っています。

広報回答:⇒ 当時はPayPayが始まって間もないときだったため、現在のプロモーション部の部長と現場メンバーの2人で考えていたそうです。

画像2


質問: 私の知人が「PayPay」の声が聞きたい子どもにせがまれて、スマホに入っている複数のキャッレス決済の中でPayPayを使っているという話を聞いたのですが、このようなケースも想像されて開発したのですか?

マーケティング担当者回答:⇒ 払った感が与える安心感に加え、親しみやすさや好意も意識したので、お子さんが「あの音もう一回聞いてみたい!」と言ったエピソードは、そう思ってもらえたのであればすごくありがたい事です。


質問: 「PayPay」の声は、人の声なのですか?デジタルなのですか?

開発担当者回答:⇒ 秘密です。よーく音を聞いて聞き分けてみてください。

広報回答:⇒ 決済をしなくても鳴らすことができます。音量調節ボタンがありますので、そこで試しに音を鳴らすことができます。


質問: 子どもが好きっていうことは大事だと思います。将来大人になったときまで憶えてるので。「PayPay」って喋るおもちゃとかあるといいですね?

広報回答:⇒「PayPay」ではないのですが、以前「PayPay」のきせかえやTwitterの企画でコラボレーションしたリカちゃん(タカラトミー)では「リカちゃんショッピングモール リカペイでピッ!おかいものパーク」という商品があり、レジで決済をすると「リカペイ」と音が鳴ります。
https://youtu.be/VrVj713nMDU

また、YouTube公式チャンネル「リカちゃんねる」にてリカちゃんがPayPay本社に会社訪問した時の動画があります。動画のなかでは「PayPay」にまつわる簡単なクイズなどもあり、小さいお子さんでも楽しんでキャッシュレス決済を学んでいただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=PFgkcxUXsK0


質問: キャラクターを作るのも、お客さまや子供たちを惹きつける手段だと思いますが、「PayPay」にはキャラクターなどあるのでしょうか?

広報回答:⇒ 最近できました。「ぺイペ」です。動画で紹介します。
https://youtu.be/etEbFv4uwKw

画像3


画像4

180度回転する画面の秘密

 
 もう一つの受賞理由の「180度回転する画面の秘密」も教えてください。

質問: 画面が180度回転する機能も、なんとも言えず気持ち良いのですが、狙って作っているのか?入ったのは最近ですよね。

開発担当者回答:⇒ 2020年9月に実装されました。検討した理由は加盟店側からのお声を元に機能開発を行いました。
加盟店はユーザーが入力した金額を確認する必要があり、画面が回転しないと少々確認がしにくい仕様でした。
また、ユーザーが画面を見せるのを忘れてしまうと加盟店は決済金額の確認を一緒にすることができません。
どうにかユーザーに決済画面を加盟店に見せるよう教育できないか、何か方法はないかとチャレンジしてできたのがこの機能です。
この方法であれば、自然に加盟店に画面を見せることができ、決済金額を一緒に確認することができます。
利便性とスムーズさを特に重視して考案しました。


質問: 「PayPay」の声や画面が180度回るを含めたPayPayのサービスは、日本のみならず世界を対象としてデザインされているのでしょうか?

開発担当者回答:⇒ PayPayのサービスは日本のみの展開ですが、もちろん日本人以外のユーザーにも通じるようにデザインしました。
2020年からPayPayアプリの多言語化対応も始めているので、英語でも利用ができます。

また、PayPayのエンジニアチームは世界35カ国以上から集まったメンバーで日々開発を行っているので、さまざまな視点を持って開発を行っています。
そういったメンバーで考えた機能です。


質問: このサービスの評判はいかがでしょうか?

開発担当者回答:⇒ PayPayでは加盟店向けアプリとユーザー向けアプリの2種類を提供しており、日々、ユーザーや加盟店からのフィードバックをモニタリングしています。
現状、この機能についてはポジティブなレビューをもらえています。


質問: 今後予定しているゲーミフィケーション要素の入ったサービスはありますか?

開発責任者回答:⇒ 私たちは常にユーザーを驚かせ、喜ばせることを考えています。なので、今後についてはお伝えしてしまうと驚きがなくなってしまうので、まだお伝えができませんが、ぜひ今後については楽しみにしていてください!


きっしーコメント:“私たちは常にユーザーを驚かせ、喜ばせることを考えています。”とはワクワクしますね。まさにゲーミフィケーションの発想です。もちろんサービスの安全性や信頼性は重要ですが、そこに使いやすさやワクワクが入っているからPayPayはこんなに人気があるのだと思いました。

(おわり)

#jgamifa #gamification #ゲーミフィケーション #ゲミー
#ゲーム要素 #モチベーションアップ
#日本ゲーミフィケーション協会 #PayPay #決済音の秘密 #180度回転する画面の秘密

執筆:岸本 好弘(日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者Lv98)
https://jgamifa.jp/

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
2
「世界を神ゲーに!」 日本ゲーミフィケーション協会は、日本中にゲーミフィケーションを広めて、 楽しみながらやる気を生み出せる社会の実現を目指しています。ここでは、ゲーミフィケーション講座、イベントのお知らせ、コラム、探訪記などをUPしていきます。