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【保護者向け】「子育てにおけるゲームとの付き合い方」のアドバイス


 4/15(水)、4/21(火)21:30~、tanQの【保護者向け】「子育てにおけるゲームとの付き合い方」にゲスト講師として参加しました。両日で保護者5名+お子さん1名とお話ししました。
https://www.tanqfamily.com/

保護者の方が「ゲームとの付き合い方で悩んでいること」


  少人数だったので、一人ひとりの保護者の方に「ゲームとの付き合い方で悩んでいること」をお聞きしました。全員母親、心配は全員息子。

回答は、

・Aさん。中1男子 ゲーム大好き、「荒野行動」。ルールは、土日だけ90分(平日は禁止)、父親がキビシイ。ルールは守っている。心配は、狂暴になるのでは?

・Bさん。中3,中1,小5男子。中1が一番ゲーム好き、PC「フォートナイト」、見える場所で遊んでいる。ルールはうるさくないが、夜10時就寝。心配は、中毒になるのでは?将来役に立たないことに時間を使いすぎる。

・Cさん。年長男子。スマホ「妖怪ウォッチ ぷにぷに」。今の所、親とコミュニケーションとりながら遊んでいる。今後のゲームの付き合い方にヒントが欲しい。

・Dさん。小3男子 ホームスクール。Swicth「Minecraft」に熱中。とことんやらせる方針で、一日中やらせているが、それでいいのか?アドバイス欲しい。

・Eさん。小3男子、ホームスクール。PS4のゲーム。お父さんがゲーム好きで、自由にやらせているが昼夜逆転ぎみ。

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「○○に熱中する」は大事。が、当面のゲーム対策の守備と攻撃


【チャーリー アドバイス】
自身が小学生の頃は大のゲーム好きで、「ポケモン」にハマっていた。が、中学になりゲーム以外にハマり、大人になり今は仕事にハマっている。なのでゲーム擁護派。子供のゲームは原始人の狩りの練習と同じ。「○○に熱中する」は大事。ただそれが今ゲーム。一つのことに集中できるお子さんだと思って欲しい。

【きっしー先生 アドバイス】
ゲームにハマっている時に脳内で放出される「ドーパミン」(快楽物質)は、実は勉強や仕事に集中している時にも放出される。「ドーパミン」がよく出るのは個性で、一つのことに集中できる子(人)なので悪いことではない。
が、ゲームは人工的に過度に「ドーパミン」を報酬させる仕組みが入っているので、自分をまだ十分にコントロールできない子供には、ルール決めは大事です。
WHOのゲーム障害の定義では、「自分でコントロールが出来ない」「ゲーム以外の関心減る」「日常生活に問題 ゲーム優先」などが12ヶ月続くとゲーム障害という病気。
日本でも中高生52万人(内男性85%)がその恐れがあると言われている。

【チャーリー アドバイス】
Youtubeでゲーム攻略ばかり見ているという不安も聞くが、攻略法を調べている。社会人で仕事の成果を出すために、情報を集めるのと同じなので、これも過度でなければ問題ない。

【チャーリー アドバイス】
まず、「○○に熱中する」は大事。
が、当面の対策は2つ
守備的・・・子供と話し合った上でのルール決め
攻撃的・・・他の集中できるものを見つけるサポート


保護者の感想:
「ゲーム中毒といわれる状態でなければ大丈夫。ゲーム以外でもドーパミンが放出しているタイミングを観察したいと思いました。」

「うちの子今ドーパミン出てるんだ!って自分に言い聞かせてみよう。」

「自主性を尊重したい、ハマることを大事にしたいという思いがありますが、その対象物がゲームだった場合に、ゲームの中毒性も気になっており、どう考えれば良いのか悩んでいました。今回のお話を伺い、自分の中で道しるべを得られました。」

「ゲームは男の子に必要な力を養ってくれるものであること。セリフを真似たり、威嚇してみたりの言葉遣いも心配していましたが、世界にはまり込むのは、共感力があるというとらえ方もできる。現実社会で人間関係を悪化させるようなことに繋がるのでは?という心配は不要。
YouTubeの動画実況を見るのはカンニングではなくインプットととらえて良いこと。中高生になるとゲーム依存になる子がいて、病院のお世話にならなければならないケースもあるというお話は、息子にも聞かせることができてよかったと思います。『そういう危険性もあるから気をつけようね』と話すことができました。
息子は、チャーリーがゲーム仲間だった!と喜び、きっしー先生がゲームを作っている人だと知ると「どこの会社だろう?」と興味を持っていました。ゲームやYouTubeを見る時間を1日2時間ぐらいと話された時には納得できないようで渋い顔をしていました。」

※この文章は、実際に相談会で話された内容そのままではありません。伝わりやすいように一部書き換えています。

今回も、保護者の方の悩みが知れて、それに対して少しでもアドバイス出来て良かった。引続き、保護者の皆さんに役立つ相談会をやっていきます。


ドリル5ページ=ゲーム30分 「楽しくルールが守れる仕組み」

臨時休校の期間同様の悩みを多くの保護者が持っている様で、4/27NHKあさイチで「外出自粛 ゲームと上手につきあうには?」が放送されていましたので紹介します。
https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/200427/1.html

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役に立つと思ったのは、下記のような「楽しくルールが守れる仕組み」
・ドリル5ページ=ゲーム30分
・お風呂掃除=ゲーム15分
・ルールを書いた紙をリビングに貼る
・5分以内にドリル1ページに挑戦
・洗濯物をたたむのを親子で勝負
・子ども自身にルールを決めてもらう
具体的な数字(5ページ、5分)、掲示(親子共にルール確認)、計測(キッチンタイマー等)がポイントです。皆さんも試してみてください。
(おわり)

追記:
【子どもとゲームの付き合い方シリーズ】
・子供向けオンライン授業にゲスト出演
https://note.com/jgamifa/n/nd5f9e0181e5e
・インターネット保護者相談会にゲスト登壇
https://note.com/jgamifa/n/n4ad7b04d596f
・【保護者向け】「子育てにおけるゲームとの付き合い方」のアドバイス
https://note.com/jgamifa/n/n6c7503c08e64


#jgamifa #gamification #ゲーミフィケーション
#日本ゲーミフィケーション協会 #探求学習 #オンラインスクール #ゲームとの付き合い方
執筆:岸本 好弘(日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者Lv98)
https://jgamifa.jp/

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