見出し画像

グループでの習慣化 ゲーミフィケーションアプリ 開発者へのインタビュー~「プレイフル ハビッツ」

 こんにちは。「世界を神ゲーに。」するゲーミフィケーション賢者Lv98のきっしーです。
今のゲーミフィケーションのトレンドは、ワクワクを活用した習慣づけ(行動変容)です。以前にご紹介した「みんチャレ」も代表的な事例の一つでしたが、今回は、「グループでの習慣化」に注目したアプリをご紹介します。

グループでの習慣化 ゲーミフィケーションアプリ『プレイフル ハビッツ』
https://playlife-studio.com/playful-habits/

清水 啓太郎さん(株式会社Play Life Studio 代表取締役 / CEO)にオンラインでインタビューしました。

Q1. ゲーミフィケーションを取り入れた貴社サービスをご紹介ください。

 清水さん⇒ 「Playful Habits(以下、プレハビ)」は、家族やグループで取り組むことができるタスク管理・習慣化アプリです。家族やグループのメンバー同士で「やること」を共有し、達成するとアバターや街が成長していきます。このような形で自分たちの頑張りが楽しく可視化されるのが特徴です。また、グループでの取り組みをテーマとしているため、デバイス連携を活用して複数のデバイスでグループを作成・共有することも可能です。

Q2. ゲーミフィケーションとの元々の関りは?

 清水さん⇒ もともと私は、重度のオンラインゲームプレイヤーでした。その経験を通して、「何でもゲームのように取り組む」ことの可能性を身を持って感じました。常に「世の中の様々なことをゲームのように楽しく取り組めたら」と考えていました。この思いから、大学の博士課程に進学し、研究を開始しました。特に、個人の内面や成長をバーチャルな形やアバターで可視化するテーマに深い興味を持ち、その方向で研究を進めていました。

 きっしー⇒ オンラインゲームにハマった経験から、ゲームのハメる仕掛けに気づき、現実世界への転用するとは。まさにゲーミフィケーションデザイナーですね。

Q3. アプリ開発のきっかけは?

 清水さん⇒ 大学での研究を進める中で、学術的なアプローチでのゲーミフィケーションの探索は時間がかかるように感じました。まだまだ学術的に開拓される余地がある一方で、ゲーミフィケーションは複合的な要素が絡むため、その証明を1つ1つしていくととても非常に時間がかかるように感じたのです。そこで実社会にゲーミフィケーションを取り入れることで、多くの新しい発見や知見が得られるのではないかと考えました。そのため、昨年法人を設立し、サービスの開発を開始しました。ゲーミフィケーション分野において、研究とビジネスが相互にフィードバックしていくことでまだまだ大きな発展をしていく余地があると感じています。

Q4. アプリ開発で工夫したことは?

 清水さん⇒ まず、私たちはユーザーの視点や課題を深く理解するために、インタビューなどを通じて徹底的な調査を行いました。私たちはゲーム技術を持っていますが、ユーザー中心の課題解決やUXの追求が何より重要だと考えました。また、私たちは「コミュニケーション」を非常に重視しており、家族間のコミュニケーションの課題を解消するためのアイディエーションを日々実施しています。プレハビを使用することでどのようなコミュニケーションの変化が起きるのか、その点も私たちが特に注目している部分です。

 きっしー⇒ ゲーミフィケーションで一番大事なのは「能動的な参加」。ユーザーさんが自らの意思で参加したくなる、「楽しそう」「出来そう」をどうデザインするかが大事ですね。

Q5. ゲーム開発で苦労したことは?

 清水さん⇒ スタートアップには多くの課題がありますが、特に資金やチームメンバーの確保には大きな苦労を感じました。ゲーミフィケーションはまだ広く受け入れられている概念ではないため、その価値をステークホルーダーに伝えるのは難しいと考えました。その価値を迅速に伝える最速の手段が、プロダクトを作ることだと考えました。それが「プレハビ」です。

Q6. お客様の反響は如何でしょうか?

 清水さん⇒ 様々なご家庭から、「楽しい!」「助かっている!」といったお声をいただいています。
また、一部の例だとヘルスケア・リハビリなどの用途において、「プレハビがないと困る!」とまで言っていただけています。
そういうフィードバックをいただけるようになってきたことは非常に感慨深いです。
今後もお客様に喜んでいただけるようにアップデートをしていきますのでご期待ください。

Q7. 今後追加を予定しているゲーミフィケーション要素はありますか?

 清水さん⇒ 私たちは、「ゲーム」ではなく「ゲーミフィケーション」としてのバランスを取るゲームデザインについて、チーム内で絶えず議論しています。このバランス感覚は非常に難しく、今後も学んでいく必要があると感じています。

以上、ありがとうございました。

 Play Life Studioさんには、新たな冒険の仲間(法人会員)にもなって頂きました。

グループで取り組むことのできるタスク管理・習慣化アプリということなので、会員グループの中で試してみて、フィードバックを返して、よりゲーミフィケーション溢れたサービスになるように協力していけたら、と考えています。

(おわり)

#グループでの習慣化 #ゲーミフィケーションアプリ #プレイフルハビッツ #PlayLifeStudio
#世界を神ゲーに #日本ゲーミフィケーション協会
#ゲーミフィケーション #ゲーム要素 #モチベーション #げみー

執筆:日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者 岸本 好弘(きっしー)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?