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マリー・クワントというブランドから学ぶこと(『マリー・クワント展』レビュー)
(ヘッダー画像は展覧会公式サイトより)
オーチャードホールに家族でオーケストラを見に行ったついでに、Bunkamuraミュージアムに『マリー・クワント展』を見に行ってきました。
※ちなみにファッションのことは全くの素人ですので、間違っている部分あるかもしれません。
マリークワント展に行ってきました。学ぶことだらけでした。 pic.twitter.com/zpjMd7uEZq
— Jewelry and Law®💍⚖️💎 (@JewelryLaw) December 11, 2022
館内に数カ所「写真OK」コーナーがありました。今どきですね。
以前、『奇想のモード展』のレビューのときにもお話したのですが、アパレル、ファッションの業界からジュエリー業界が学ぶことはたくさんあるな(いかに素材の価値に頼ってきたか)と思います。
特に、今日のビッグブランドが黎明期にどのように今日に至るビッグブランドとなっていったのかに大変興味があります。
というわけで、マリー・クワント展に行って学んだことを、忘れないうちに3つだけ、メモしておきたいと思います。
1 広報力
①広報力
— Jewelry and Law®💍⚖️💎 (@JewelryLaw) December 11, 2022
夫のアレキサンダー・プランケット・グリーンが広報の達人で、ファッション誌記者にも人気だったこと。
たぶん人たらしタイプだったのでは? pic.twitter.com/8kMd41MeKf
得てしてデザイナーや作家本人は「自分のこと自慢するみたいでみっともない」とか、「作品をみてもらえればわかる」と言ってしまうことがあるのですが、
(もし天才じゃないなら)若手のうちは本当になりふりかまわずに集客のために思いつくことはなんでもやってみる、というスタンスが良いなと思います。
今月はジュエリーのイベントもたくさんありブースごとに集客の差がとても大きい理由をいつも考察しています。
2 法務力
②法務力
— Jewelry and Law®💍⚖️💎 (@JewelryLaw) December 11, 2022
ミニスカなど保守的な権威に叩かれがちだったが、ビジネスパートナーのアーチー・マクネアが法律上の才覚を発揮し盾になりクワントの自由な発想を実現していった。 pic.twitter.com/P1BPJpxE1V
特に時代に逆らう、新しいスタイルを提案するようなブランドですと、当然批判を受けることもあるわけです。
その場合に才能が潰されないように守ってあげる「盾」がいた、ということは大きいと思いますし、それは法務の役割でもあるのだなと。
3 ライセンス契約
③ライセンス契約
— Jewelry and Law®💍⚖️💎 (@JewelryLaw) December 11, 2022
自社で作らず、『あのわかりやすいデイジーロゴ』を各国で商標登録、ライセンス契約した現地会社に生産させることにより、少数のデザインチームだけで運営できる経済合理的システムを採用。最初のショップ(BAZAR )も10年ほどで終了。 pic.twitter.com/HhrwbF9LeT
この「大量生産方式」そのものは最近のSDGsの流れからすれば遅れているように見えるのですが、当時オートクチュールしかないとか、一点買いができなかったのが当たり前の時代には画期的なことでした。
あのシンプルでわかりやすいデイジーのロゴ、そしてどの社会階層にも関わらないブランド名も大きかったのかなと思います。
4 まとめ
このように見ていくと、ただ優れたデザイナーが一人でブランドを作り上げるのではなく、天才デザイナーを陰で支える人々(広報や法務などの実働部隊)がいた、というのがブランド成長の鍵だった、ともいえるでしょう。
ちなみに本展はジュエリーコレクションも著名なヴィクトリア&アルバート博物館からの巡回展。2018年にSNSの呼びかけ(#WeWantQuant )キャンペーンで貴重なアイテムが博物館のコレクションに加わったそう。
— Jewelry and Law®💍⚖️💎 (@JewelryLaw) December 11, 2022
ヴィクトリア&アルバート美術館、いつか行ってみたいです。
世界に通用するジュエリーブランドを日本から!
そのような日がいつか来るときのために、日々研鑽しています。
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様々な媒体で発信もしています。
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