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バレンタインデーからの、青春のホワイトデー


先日投稿したこの記事を、当時共有した元クラスメイトで、現在は都内の中学で教鞭をとる同級生女子M
(53歳だけど女子でお願いします……)に読んでもらいました。

実に36年も前の話です。

私自身、同じ高校の1年先輩である夫に「よくもまあ、こんな昔のことを昨日のことのように覚えているものだわ」とつぶやきながらの投稿でした。

中学教師の友人Mからは、

「え⁉ 私、マノちゃん(担任)に手づくりチョコあげたっけ? K先生(副担任の美術教師)にチョコ買ったのは誰? 全然覚えてないよー‼︎」

と半ば軽いパニック状態の返信が。彼女は美術部だったので、自分が買いに行った? いや、全然覚えてない! と思ったのでしょうか。

更に、やはり同じクラスだった友人Yに話したのは3/3(金)。

Yは美容師で、今はひとりで美容院を経営しています。彼女が勤めている店を転々としても、開業してからも、ずっと通っています。

「ね、Yさ、高2の時のバレンタインのこと、憶えてる?」

聞いてみると、Yは「マノちゃんにみんなでチョコあげたよね。こんゆじに手づくりのチョコもらったよ」と、ちゃんと覚えているのです。

人によって記憶ってこんなにも違うものなんですよね。

さてそのバレンタインの1か月後。1987年3月14日。

クラスの女子たちは、私も含めて今日がホワイトデーだということを、みなすっかり忘れていました。

担任の生物教師、通称マノちゃん(仮名・27歳男性、独身)が、帰りのホームルームで

「えー、女子はこのあと全員残るように!」

と言ってもだれもピンと来なくて、

「え~、なんでぇ~!」

と大ブーイング。

男子が全員教室から出ていくと、
「マノちゃんなに~? 早くしてー! 部活が」
とか、
「早く帰って〇〇(なんだか忘れたけどテレビ番組)観たいんだから~」
だのとみな口々に言っています。

マノちゃんはおもむろに、教卓の下に隠し持っていたらしい大きな紙袋を出し、教卓によっこらしょと乗せました。

「ちょっと、さすがに23個買うのは恥ずかしかったんだけどな」

紙袋に入っていたのは、クラスの女子全員分の可愛い缶に入ったキャンディでした。

女子が一転、笑顔になったのは言うまでもありません。

この時のキャンディの缶を、捨てずにとっておけばよかった……と、この季節になると時々思い出すのです。

マノちゃん、あれから結婚されたのは知っているけれど、今頃どうしていらっしゃるかなぁ。


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