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多様化するレジでの支払い方法に翻弄されていた日々のあれこれ

専門学校を卒業したその月にはたちで結婚し、その年に長男、満23歳で二男、満25歳で長女を出産した私の20代は、家事育児に奔走する日々でした。

初めて社会に出たのは29歳の時。長男が小2、二男が幼稚園、長女はまだ幼稚園にも行っておらず、実家の母の心強いサポートを得て、時間に融通のきく某ファーストフードのアルバイトを始めました。

そこから何度も転職を重ね、いろんな仕事をしてきましたが、一番長かったのが書店でした。全部で4つの違う書店チェーンでアルバイト、契約社員、正社員と立場も様々ですがトータルで15年書店で働きました。

最初に働いた町の小さな路面店の書店の支払い方法は現金、クレジットカード、図書カードぐらいのものでした。おっと、今は販売されていない図書券という存在もありましたな。

それがどうでしょう。

特にこの数年の間に、書店に限りませんが支払い方法は飛躍的に種類が増えました。店によってはQUOカード。はたまた商品券。これが曲者で、デパート内のテナントの書店なら使えてお釣りも出る全国共通百貨店商品券は、デパートではないショッピングモールの店舗では使えない。

そして、クレジットカード会社のギフト券という名の金券。これが、基本ショッピングモールでは使えるも釣り銭の出ないのが常識と思いきや、直近で働いていたチェーン店の東京都心の旗艦店のみ、VISAとJCBに限り使えてなおかつお釣り銭が出るという。つまり、それ以外のカード会社のギフト券は使えないということですね。

なんたるややこしさ‼︎

それに加えて当然使えるSuica、PASMO。iD、銀聯、QUICPay、WAON、Edy、NFCpay、nanaco。

去年からはPayPay、LINE payと来てもういい加減キャパオーバー‼︎と頭から耳から煙が出そうな勢いでいたところへトドメのGo to紙クーポン電子クーポン。

たまに不具合が生じて引き落としができていなかったり、レジの子機端末と紐づいていない隣りの端末をお客様が悪気なくスキャンしてしまい、運悪くスキャンした方の端末とつながるレジは精算をかけた後だったりして処理が非常にめんどくさくなることも。千円以上の会計でそれをやられてしまい、金銭異常報告書を作成するはめに。トホホ。

なんたるややこしさ‼︎

もうね、50代、頭がついて行かんのですわ。咄嗟の判断においては若い頃に比べて断然早く、迷いがなくなって来たことは年齢を重ねた強みだとは思います。しかし‼︎いかんせん新しいことを覚えるのは困難を極める…。

図書カードQUOカードはもちろん、電子マネー系も残高が足りなければ他の金種との併用ももちろん可能です。ポイントカード、これもまた書店により様々な細かな特徴があり、本当にややこしい。覚えてしまえばどうってことないけどお客様の方も認識不足や他店とごっちゃになっていたりする。だからたまに

「この図書カード¥500分使って残りは現金で」
は、まだいい。
「この図書カード¥500分使って残りはPASMO、でもたぶん足りないと思うからあとはポイント使ってください」
とか言われるともううんざりしてしまう。気持ちはわかるけどね。つい、めんどくさいー‼︎キーッ‼︎と。

あと真剣に、ポイント¥100分使って残りはクレジットで、となった時。

コンビニのレジはクレジットも同じ機械で引き落とします。だからたいてい間違いは起きないけど、書店のレジは少なくとも私が勤務したお店に限ってはレジとクレジットの端末は別ものです。Suica、PASMOも然り。その他の電子マネー系、図書カードQUOカードも。

人間が端末で目で確認しながらその金額を引き落とした上で、レジにその金額を入力するのですから、ヒューマンエラー、どうしたって起こり得ます。¥1,980の会計でポイントで¥100分払って残りの¥1,880をクレジットカードの支払いにして、うっかりレジの人が¥1,980でクレジット引き落としてしまう可能性って、けっこうあるんですよ。だから確認はきちんとしないといけません。お客様も。

たかがレジ。されどレジ。毎日何種類もの金種を扱い何百人ものお客様の会計をし、無事誤差なく締められた時は大袈裟でなく生きた心地がいたします…。

ずいぶん長々と綴ってしまいました。2020年12月をもって書店員を辞めましたが、書店でのおもしろいエピソードやほっこりした話、クレーム絡みのドキドキや書店員冥利に尽きるできごとなど、それ以外のこともあれこれと綴って参りたいと思っています。たまたま目にして共感したり、へぇ〜と思われたら嬉しいです^ ^


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#書店員
#レジ操作
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