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嫁と涙と、オヤジと赦し。「大きな気づき」

会社で賞与面談がありました。
評価が悪い事は冒頭5秒でわかりました。

恒例の至らない点をネチネチ指摘されました。
図星でもあり、うっとうしい言い方に
カチンときました。
高圧的に、決めつけたように
答えにくい質問を連続で投げかけてきます。
どの口が言っているんだという
怒りもあり頭に血が上りました。

でも、
「嫁や子どもの顔」が思い浮かび
「辞めてやる!」
のひと言をグッと堪えました。

自分のこの
「辞めてやる!」
のひと言で
今ある幸せな家庭を壊してしまうのが
怖かったのです。

賞与の時期なのにこの面談が
本当に憂うつです。

生気もなく家に帰りました。
先にお風呂に入っていると
嫁が珍しく一緒に入ってきました。
湯船に向き合っていると
突然、涙が溢れ止められなくなりました。

9月に様々な大きなトラブルに見舞われ
なんとか、冬のボーナスまで耐える。
そう約束した日がついにやって来ました。

思っている以上に最悪の日でした。
辞めてやるって決心をしましたが、
頭に血が上るだけで
何も手につきません。
そして、何も考えられません。
ただただ、将来が不安です。

この幸せな家庭を壊してしまうのか。

そう考えると涙が止まりません。


なぜ怖いのかがわかりました。
それは、昔の自分の父親と今の自分が似ているのです。

思春期真っただ中に
父親が浮気が発覚し
仲がいいと思っていた両親の関係性が
壊れたのを目の前で見ました。

そして、
更に調子に乗っていた父親が
上司と喧嘩をし、
会社を辞めて帰ってきたのです。

その後は、
転々と職を渡り歩いたのです。

もう、幸せな家族は一気に
崩壊したのでした。

お金が無くて
ほうれん草と豚肉が少し入ったうどんが
週の半分くらい主食です。

妹が面接で、
父親の職業で笑われて泣いて
帰ってきたことがありました。

父親が、
借金を楽にしたくて
家を売ると言い出しました。

社会人になり立ての
兄の私と、妹で
安給料のほとんどを
家に入れ続けることが
何年も続きました。
なんとか、家を売らずに済みましたが
お金を使いたい年頃の時に
友人たちと一緒に使うことができなかった
悔しい思いは今もあります。

結婚式の時も
私と父親はずっと仲が悪く、

晴れ舞台にもかかわらず
あまりの中の悪さに
母親があきれて
「小さい頃はお父さんのこと
あんなに好きやったのに」と言いましたが
私はそんなことすら覚えていませんでした。

私に子どもができてからは、
父親との関係性は回復に向かいました。

それに似たようなことを
自分がしてしまうかもしれない。

そんな、つっぱっていた過去の自分の思い、
因果なもので同じようなことをしようとしている自分。
今なら少しはわかる、父親側のの気持ちも。

赦し

これが今の私に必要なことなのかもしれない。

この調子の悪いのは、
過去の自分や父親との折り合いが付いていないからなのかもしれない。
そう思った夜でした。

なんしかカッコいい大人になろう。

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