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きっとみんな、「親との因果に苦しんでいる」んだと思う。


今から約30年前。
私は、思春期真っ只中の10代でした。

突然、オヤジが会社を辞めてきた。

それから、間もなく
家庭はむちゃくちゃになった。

修復には、ずいぶんと時間がかかった。

30年以上経った今でも、少し引きずっているくらいだ。

オヤジを憎み

オヤジを恨み

オヤジを嫌い

オヤジのようには絶対になりたくないと
心に誓い生きてきた。

会社を辞めてきたオヤジのせいで、
私の人生は、むちゃくちゃになった。

会社を辞めてきたオヤジのせいで、
私は、かかなくていい恥をたくさんかいた。

会社を辞めてきたオヤジのせいで、
私は、しなくていい苦労をすることになった。

ずっとそう、思っていた。

オヤジのようには絶対になりたくない。

オヤジのように、会社を辞めてくるような父親には、
絶対になりたくない。

そんな固い意志を上回るハプニングやアクシデントが重なった。

今から考えると、不思議な力に引き寄せられるように次々と重なった。

固い意志すらも、柔らかくしてしまうほどに。

結局、オヤジと同じように私も会社を辞めた。

あれだけ嫌がっていたオヤジと同じことをしている自分に気がついた。

因果なものだ。

まったく、自分でも信じられない。

オヤジを赦せということか?

自分の思い込みを解き放てということか?

心の成長のために必要な試練なのか?

悔しいが、オヤジと自分はやっぱり似ている
ということを受け入れろということか?

気がつけば、あんなになりたくなかった親と
そっくりになっている自分に気付き、驚愕した。

スキーでは、
進む方向を見てしまうと、そちらに進んでしまう。
そちらに行きたくない方向は決して見てはいけないのだ。

ゴルフだって一緒だ。
池が気になって見てしまうと、池に打って入ってしまう。丸で吸い込まれるように。
池を知らなければ、ちゃんと打てたりするんだけれど。

私の親戚を見ても、
親の呪縛から逃れられない例がある。

オヤジの腹違いの兄は、
自分が、本当の母が離婚で居ないため愛情不足で育ったから、
息子には愛情をたっぷりかけると誓ったのに、
あれだけ周りに言われても残業に牛飲馬食を続け、
早く亡くなり
結局、愛情をかけることができなくなった。

私と同じ年の従兄弟は、
親父が仕事一筋で自分が小さい時に学校行事にも来ることはなかった。
自分が親父になった時は、そうならないようにと思っていたのに
親父と同じように子どもたちの成長を見ることもなく
結局気がつけば仕事一筋になっていた。

ひょっとして、みんな、親との因果に苦しんでいるんじゃないだろうか。


気がつけば、世間体ばかりを気にする親にそっくりになっている。

気がつけば、あんなになりたくなかった家庭内暴力を振るう親になっている。

気がつけば、ギャンブルで苦労した親と同じようにギャンブルばかりしている。

など。

あれだけなりたくなかった親とそっくりになっている。

人生に悩んだ時、
そんなある時、
ふと、そんな自分に
気づくのだ。

人は、人生の後半戦で
親との折り合いをつける必要があるのだ、きっと。

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