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生まれた理由が自分への優しさをくれる
どうも。直也です。
ジェニーナ・フィッシャー著『トラウマによる解離からの回復』に、印象的な記述があった。
パーツ(解離人格)たちはなぜ生まれるのかという話だ。
ジェニーナさんは、主人格を守るためだと書いている。
「自分」を守るため、過去あるいは現在の過酷な状況を生き延びるための手段として、自分を分裂させる。
振る舞いや特性、場合によっては記憶までをも分担する。
自衛のためという、シンプルだが見逃しやすい理由は実際、真実なんじゃないだろうか。
そしてこの見方が、僕たちの行動原理を明快に説明し、主がパーツたちの存在を認め嫌わず理解する足掛かりになってくれた。
「たたかうパーツ」が主のあらゆる行動を監視し批判するのは、親に怒られないよう先回りして気をつけるためで。
「監理者」が効率を求め主を急かすのは、やはり怒られず周りについていこうとするからで。
僕が疲れを感じやすいのは、休み下手な主に疲労を知らせ、休養を促すためで。
直が当時を記憶し続けているのは、ひとりじゃ抱えきれなかったからで……。
パーツたちひとりひとりに存在理由があり、理由をつきつめた先には「主を守るため」という大義がある。
僕たちがばらばらで、混乱している時は、各々の特性の制御がきかなくて恨みたくなることもあるけれど、「主を守るため」でることを思い出すと、そこに微かな愛情めいた気持ちが生まれて落ち着ける。
悪気があってやっているんじゃない、今は少し暴走しているだけだと思える。
自分で自分をいじめなくなる。いじめる理由がなくなる。
それだけで心はかなり平安だ。
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