見出し画像

高さの変えられる机が、僕たちには合っている【僕とパーツの人生紀行】

僕たちの机の好みはまちまちだ。

僕はこだわりが薄く、ごく一般的な学習机でも、ダイニングテーブルで作業しても一向に構わない。

一方「繊細」は、木目が優しいダイニングセットを机代わりにする暮らし方に憧れているし、

「監理者」は、飴色の木目の天板に、黒い金属製の脚がついたような、ス〇バにありそうなワークスペースがお気に入りだ。

「パニック少年」はかわいらしいサイズのテーブルと椅子を、部屋の一角に置きたいと思っている。

いっそ椅子をやめて、文机で暮らしたいパーツもいる。

そんな感じだ。


僕たちの好みのばらつきは、例にもれず、かつては主を混乱させた。

新しい家具、小物を買おうとすると、日と時間によって表に出ているパーツが違うから、「これがいい」と思うものが変わってしまう。

なかなかひとつに決めることができなかったのだ。

机を買おうとした時もそうだった。

今使っているIKEAの可動式デスク「スカルスタ」を買ったのは、まだパーツという概念を知る前のこと。

でも僕たちは、この机におおむね満足している。

広い天板と、高さが手動で変えられることがとてもいい。(電動式も売っている)


唐突に人間工学の話になるが、人間のする作業や動作、身長その他の事情によって、人それぞれに最適な机と椅子の高さがあるそうだ。

主の場合、手書きで執筆する時は75㎝、パソコン作業の時は70㎝の高さが適していることが、計算で判明した。

1台の机で数種類の作業を、肩こりを回避しながらこなすには、可動式デスクを買うしかない。IKEAが好きだからIKEAで買いたい。

当時の購買理由はいたって実務的なものだった。


同時に僕たちの存在が知られるようになってから、天板が可動式であることはさらなるメリットを生んでいる。

パーツによっても快適に感じる高さが少しずつ違うし、何より高さを変える鬨のレバー操作が、「パニック少年」のお気に入りだからだ。


唯一難点があるとすれば、天板の色が真っ白なこと。汚れやすさを気にしてしまう心理がどうしても働くし(たいていの汚れは拭けば落ちるのだが)、「繊細」と「監理者」が木目の天板を諦められないからだ。


とはいえ、僕たちにとってこれほど丁度良い机はなかなか見つからないだろう。新しいのを買うとなったら、またひとつに決まらないだろうし。

だからこれからも、なんだかんだ言いながら「スカルスタ」を大事に使い続けることになりそうだ。

この記事が参加している募集

#こだわりデスクツアー

947件

読んでくださりありがとうございます。良い記事だな、役に立ったなと思ったら、ぜひサポートしていただけると喜びます。 いただいたサポートは書き続けていくための軍資金等として大切に使わせていただきます。