見出し画像

ポスト資本主義を考えている

気持ちが塞ぐと、「世の中お金だなぁ」と認識せざるをえない現代日本がほとほと嫌になるフェーズに入ったりする。

塞がった気持ちをなんとかするために病院にかかるのにも、お金。
カウンセラーにかかろうにも、お金。
友達に相談するにしても、その友達の時間(タイムイズマネーだ)を奪うことになる。自分ごときが。(自己肯定感ダダ下がりの時って虫ケラみたいな気持ちになるよね)

ではせめておいしいものでも食べて気がまぎれるだろうかと考えても、それもやはりお金がなければ買えないのである。


端的に言って、資本主義はクソだ。

では僕が共産主義者なのかというと、そういうわけではない。二項対立に持ち込むつもりはない。
人類の知恵を結集して本気で考え抜いた先には、もっと良い経済システムがあると考えている。

いわゆる「西側諸国」は資本主義経済という社会システムを採用しているが、資本主義は完璧な、唯一無二の、システムの完成系ではないのだ。
資本主義を採用しようとなった時に出ていた最適解なだけであって、今後ベターなシステムに移行しない保証はない。(権益にしがみつこうとして悪あがきする資本家は多少いるかもしれないが……)

なぜ資本主義がクソなのかといえば、世の中お金というシステムそのものである。

「資本」主義というからには、このシステムは資本家のものなのだ。
毎日きちんと働いて日銭を稼ぐ労働者の立場では勝てないゲームに、全員が強制参加させられている。
勝つにはたぶん、社長になって成功するか、株でもやるしかないのではないか。

株はどこまでも資本主義的な企画だと思う。「お金」という国が価値を保証する紙きれを元手に、それをどれだけ増やせるか競う競技。すごいゲームだ。

「資本主義」経済は資本家が勝てるシステムになっている。
資本主義経済だから、お金が大事なのだ。
経済は常に成長し続けなければダメみたいな感じになっているし、それは地球に負担をかけることである。もはや続けられない。SDGsとは資本主義経済を維持したままで現状のあれこれをなんとかしようとする、ただの悪あがきではないのか。そう見える時がある。

ならばいっそ、新たな「〇〇主義」の経済を夢想してみてはどうか。

「そんなの理想論だよ」などと人の夢を笑う風潮は昨今の冷笑ムード以前から存在するが、理想を語らなければ次に進むべき方向を定めることすらできない。理想論者は航海士なのである。

だから理想の翼を羽ばたかせて、「ポスト資本主義」を夢想してみよう……とあれこれ考えをめぐらせるのが、最近の趣味だ。

僕は人の心のあたたかさとか思いやりとかを大事にしたいと考えているので、「人心主義」とかを夢想してみたりした。
素敵だが、じゃあどうやって日々の糧(ライフラインなどのこと)を得る?とか、今の経済システムからどうやって移行する?とかを考えてみている。楽しい。

思考の上ではなんでも「〇〇主義」の「〇〇」に当てはめることができるので、逆に「こんな経済システムは嫌だ」を想定することだって可能だ。ユートピアもディストピアも空想次第。あわよくばここから新たな創作世界観の芽が出たりはしないかしら……などともたくらみつつ。

読んでくださりありがとうございます。良い記事だな、役に立ったなと思ったら、ぜひサポートしていただけると喜びます。 いただいたサポートは書き続けていくための軍資金等として大切に使わせていただきます。