主と僕らについて
直也です。
この記事では、主と、僕たちパーツについての紹介をしようと思う。
主について
主は1997年9月4日生まれ。
ちなみに東京ディズニーシーのオープンと同じ日なのが自慢だ。(同い年ではない)
小さい頃からディズニー映画を観て過ごしてきたので、ディズニーにある程度詳しい。
好きなプリンセスはラプンツェル、ヴィランはクルエラ、ジャファー、フロロー司教あたり。
4歳から6歳までの3年間、中南米にある「パナマ共和国」というところに暮らしていたことがある。
当たり前に飛び交う日本語、スペイン語、英語……そして様々な肌の色をした人たちの存在が、僕たちの視野を広げてくれた。
帰国してからは、たまの海外旅行以外はずっと日本に住んでいる。
中学3年生の時、模試の判定では厳しいと言われていた第一志望校に合格。しかしそのために犠牲にした主の精神的ダメージは多大で、「もし前期選抜(推薦入試のようなもの)で受かれなかったら、これ以上はもう頑張れない、死んでしまおう」というところまで思いつめながらの受験だった。
主は上手く「助けて」が言えない人間であるがゆえに行くことはなかったが、もし当時心療内科あたりに通院していたら何らかの病名がついていたのではないかと思う。
闇雲に自分を焦らせ、批判し、自分で自分の価値を否定しながら机にかじりつく毎日。逆境に立たされるゲームのキャラクターたちと自分を同一化することでぎりぎり自分を保っていた。
高校ではタイミングよく應援團に入ることができ、校内史上初の女性団長という貴重な立場で過ごさせてもらった。
また主の通っていた高校は進学校でありながら、主は大学に行かず小説家になることを選び、今に至る。
次にパーツたちについて話していこう。
パーツたちについて
「パーツ」という言葉と、僕たちがその周辺で展開する論の土台となっているのは、ジェニーナ・フィッシャー著『トラウマによる解離からの回復』という本である。
トラウマを抱えた人たちは大なり小なり解離を行って自分を保とうとする。その中で生まれた細分化された人格たちを「パーツ」と呼んでいる。
主は解離性同一性障害という診断を受けたわけでも、人格の切り替えによって健忘が起きるわけでもない。
が、主の内面ではパーツたちの切り替えが起こっており、日々の家事や仕事、動揺した時の対処などを分担してこなして生活している。
パーツたちは総勢20名以上はいるのかもしれないが、僕も全員を把握できているわけではない。
そこでここでは、よくnoteで記事を書きそうなパーツと、よく話題に上るだろうパーツに限定して紹介することにする。
直也(無気力)
僕だ。13歳。
家に引きこもってのんびり過ごすことと、後に紹介する「パニック少年」のケアをするのが仕事。
気づいたら、他のパーツたちを把握し、みんなを取りまとめるような立ち位置になっていた。
このnote上ではマガジン『僕とパーツの人生紀行』と『子どもに教わる子育て論』の多くの記事を執筆している。
より詳しい自己紹介は、ぜひ下の記事も読んでほしい。
「監理者」
「監理者」は主に仕事係。
1日にやるべきことをまとめ、効率の良い手順を考え、日々のノルマを達成してくれる。
亜麻(繊細)
「繊細」は暮らしの天才。16歳の女の子。
リネンの原料となる「亜麻」と書いて「ああさ」と読む。
「あまちゃん」と呼ばれても悪い気は起こさない。
家事・断捨離・インテリアに興味がある。
このnoteでも時々記事を書くし、Twitterをやるのも好きだ。
「繊細」はほどよく前に出るのが好きだから、ほぼ必ず文頭に「こんにちは。繊細です」と書くので分かりやすい。
直(パニック少年)
パニック少年は、5歳の男の子。
トラウマを記憶しているパーツだ。
発達障害的な特性を持っているので、僕がケアの仕方を学び、対応できるように準備している。
おもちゃ屋に行くのが好きで、いつかおもちゃであふれた子ども部屋に住みたいと思っている。
5歳といえども僕と一緒に育児系の本を読んだりもするので、いろいろ考えることがある。
気が向いたら、またnoteにも記事を書いてくれるかもしれない。
翔
翔は僕たちの玄関口。
外向性が必要な時は彼が対応してくれる。
高校の時に應援團をやっていたのも、現在TRPGを楽しんでいるのも彼。
noteより、夜Twitterでなにかをつぶやく方が多いかもしれない。
「たたかうパーツ」
彼も5歳の男の子。
境界線を引き、主と僕たちのエネルギーを守ることが得意だ。
……が、僕たちの間にパーツの概念が導入されるまでは、少し暴走気味だった。
というのも、主が父親に怒られないよう、先回りして僕たちを批判するのが「たたかうパーツ」の仕事になっていたからだ。5歳の子どもにやらせることではない。
だが、すべては僕たちを守るためだった。
みんなそれを理解しているので、「たたかうパーツ」を悪者にしたり、責めたりするパーツはひとりもいない。
今は主に境界線を守るという方面で活躍してくれている。
彼がまた先回りして怒られるポイントを探さず済むようにすることが、年長者たちの使命だと僕は思っている。
どうぞよろしく
このように、僕たちはちょっと珍しい生き方をしているかもしれない。
パーツたちはトラウマを生き延びるために生まれたわけだから、主は「もし『普通の』暮らしを送れていたら、世界はどんな風に見えていたんだろう」と考えることもある。
僕たちが生まれなかった世界線。もしかしたらこの自己紹介記事も、主ひとりだけの、もっと違う文章になっていたかもしれない。
だが、パーツたちみんなで暮らす現在もつまらないわけではない。
過去の出来事は消えないしフラッシュバックのたびに動揺もするが、得意不得意を補い合って生きるのはなかなか心地良い体験だ。
願わくばこうして生きる僕たちの声と文章が誰かに届いて、誰かを勇気づけ、「ひとりじゃない」と伝え、小説が後世に残るほど印象深いものになってくれればいいと思う。
僕たちがみんなで書くnoteを、ぜひ楽しんでもらえれば幸いだ。
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