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人生で費やすエネルギーの量

80近くなっても、一国のリーダーになるための飽くなき闘争心。

すでに一度経験したのに。ただただスゴイ。

そう、ドナルド・トランプ氏のことだ。11月の米大統領選で共和党からの候補者指名が確定したらしい。

弾劾裁判にかけられても、リベラル・エリート層からどれだけ蔑まれても、不死鳥のように蘇る。

アメリカに住んでいた時、彼が登場するリアリティ番組 『The Apprentice(実習生)』をよくみていた。”You’re fired!” と毎週見習い生をクビにしていったのが、痛快でありながらも、しょせんはバラエティー番組。

実業家だったとはいえ、ショービジネスを演出するTVスターとしての知名度のほうが大きかったと思う。

先日の共和党予備選での勝利スピーチでも、バイデン氏に対し、"You're fired!"と言っていたけれど、TV出演していた20年前に、彼が本当に大統領になると信じていた人なんていたのだろうか。

私の周りはリベラルが多いため、彼らの前ではいうのを控えているが、どんな逆境をも跳ね飛ばすトランプ氏の不屈の精神は、尊敬に値する。何度か破産もしているし。

彼こそが強いアメリカの象徴?

一部の熱狂的な支持の背景には“America First”の貿易政策、移民規制の強化など様々な要因があるとは思うが、トランプ氏の常人を超えたタフネス、大胆さ、下品なユーモアを交えながら観衆を扇動するカリスマ性は一部のアメリカ人を熱狂させるには十分なのだろう。
(ちなみに私は彼の支持者ではない)

現職のバイデン氏も、80過ぎの高齢者だけれど、トランプ氏とは対照的で冷静さを装いながらもどこか頼りない。言い間違えも多いし。

とはいえ、高齢者の方々のあのバイタリティーってどこから来ているのだろう?

どんなに肉体を酷使し、巨額な財産を犠牲にしたとしても、一度手にしたら手放せないのが権力・影響力なんでしょうかね。

まあ、アメリカに限ったことではなく、日本にも賛否両論はあるものの、80歳を過ぎても、第一線で経営のかじ取りをしているCEOは結構いる。

株主の視点だと違うかもしれないけど、素朴な意見として「体力あるな」、と感嘆してしまう。以前、大手企業のトップと話をしたときに、「経営は命がけだから、6年が限界だ」と仰られていた。

精神的にも疲れないのかな。お金もあるし、クルーズ旅行でもして、ゆっくり余生を楽しめば良いのに、と凡人の私は思ってしまう。

一人が人生で費やすエネルギー量はある程度決まっていて、それをライフスパンごとにうまく配分しているのだ、と聞いたことがある。

真偽は不明だが、確かに自分の人生を振り返ってみて、がむしゃらに頑張れる時もあれば、何のモチベーションもなく、ぬくぬくと無駄に過ごしている時期もあった。

ずっと走り続けられる人って、一体なにが違うのだろうか。遺伝?育った環境?何か特別な体験が原動力になってるのか?それとも何かしらの信念がそうさせるのか?

私自身、短くても内容の濃い人生に憧れてはいたけれど。。。平々凡々と暮らしている今、エネルギーを使い切ったとは到底いえず、もし明日人生が終わってしまうのならば、後悔だらけの気がする。

まずは、やりたいことを並べることから始めよう。

https://twitter.com/ATF_TOKYO

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