土曜日の午後 愛国者学園物語178
またもや、美鈴の朝は
二日酔いで始まった。昨日、あの会合から帰宅した後、彼女は六角形の青いビンに入ったジンを片手に考え事を始めて、結局、夜明けまで起きていた。そして、二日酔いだ。休日の朝なんてこんなものだ。インスタントの味噌汁と大きな梅干しを、まだ酔っ払っている胃袋に流し込んでから、パソコンを開いた。
今日が8月6日土曜日、広島に原爆が投下された日だとは知っていても、何かをするわけじゃない。美鈴には原爆よりも、気になることがある。
(そろそろ、『来る』、はず……)美