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ペンギンのプロポーズ

南極に棲むアデリーペンギンやジェンツーペンギンは、オスがお目当てのメスに小石を贈ってプロポーズするという。
この小石はちょっとこだわりをもって選んだもので、綺麗な小石をめぐってオスどうしの争いもあるとか。

足元に置かれた小石をメスが受け取れば、プロポーズ大成功。
婚約指輪ならぬ小石の贈り物!

10月頃はちょうど繁殖期に当たるので、今もあちこちでこんな風景が繰り広げられているはず。
それから、ペンギンは人間も含めた動物の中でも珍しく、一度パートナーとなったら生涯その相手としか繁殖行為をしないという。


ペンギンの巣作りに欠かせない石はたしかに大切なもので、小石=求愛というのは自然な構図だけれども、人間にとってのダイアモンドとは意味合いがずいぶん違う。

ダイアモンドを贈るときに、人はどんなことを思うだろう。

一世一代の大勝負?
指輪と引き換えに相手の心を手に入れたい?
この指輪を見るたびに僕のことを思い出して…?
こんな高いもの、もう一生買いたくないよ!

一途なペンギンに比べたら、ずいぶんと複雑な思いが交錯するのだろうな。


それでも、小さな石ころという共通点にロマンを重ねたくなってしまうのは…どうしてだろう。



※このnoteは過去にShortNoteに投稿した記事に加筆修正したものです。



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