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色の学校 3日目 文房具と色

色を繋ぐ分野、文房具、ステーショナリー編

幼児から大人、高齢者でもペン、紙、ノート、テープ、定規、ハサミなどは日常的に使いますよね。今日の授業では文房具に注目したいと思います。

集中できる色

自治体主催の子育てママ向け色彩セミナーをおこなうと、必ず出てくる質問があります。それは以下のようなものです。

Q:子供が勉強に集中できる色はありますか?

この質問は子供に限ったことではないですよね、大人でも仕事場で集中できない時は多々ありますから。

A:集中できる色はあります。

色は電磁波なので、その影響力は大きく、文房具のような小さい容量のものでも侮れません。色によって集中力は変化しますし、そのものの周囲との比率によっても効果は変わる場合があります。

集中できる色の一つは、黄色です。

意外かもしれませんが、これは比率によって変わります。
黄色は色の中でも太陽光に最も近い明度(明るさの度合い、基準値)を持っているので、一般的な家庭の子供部屋や書斎の広さ程で壁一面など広い面積に使うと、まるで屋外で太陽を浴びているような状態で刺激を受け続けることになります。

学校で体育祭があった時、終日屋外にいて体全体も目も疲れたという経験は誰しもあるのではないでしょうか。あの状態に近い、あの状態よりは少しライトな状況が部屋の中で起きてしまう可能性があります。

しかし、その黄色も容量が違えば効果が上がります。

この比率での黄色が集中力を高めることが実験結果からわかっています。
マーカーで引いた黄色の線、定規の黄色のライン、などなどポイント的な使用が効果的です。

もう一つは青です。

青の波長は目に対する刺激が低く、体感温度を上げないので、冷静になり、やるべきことをやるという方向に誘導してくれます。
画像のように壁の色を青にするのは既存のものがある場合はコストもかかりますから、ステーショナリーその他で空間の中に青を入れていきます。

目で見える範囲であれば、より即効性が高くなります。

カップに青を使うと、コーヒーや紅茶、中身が冷めているように感じますので、その辺はお好みで・・。

空間への影響力

オフィスを素敵な壁の色にしていたとしても、画像のようにファイルを並べてしまえば、空虚な色に支配されてしまいます。

色の特質を知り、計画性を持って使えば、壁紙を変えなくても、空間の雰囲気はファイルや机に置いた紙の色で変換します。

もちろん、壁紙の色を十分吟味した上で良い色を使うこともお勧めしますが、状況の変化で、この空間にこの色の壁紙は合わなくなった!という事態も想定できます。そこですぐに貼り替える?それは現実的ではありません。
そこは、意外に影響力のあるステーショナリーグッズ、文房具の色でその場その場の状況に合わせてコーディネートしていく方が合理的だと私は思います。

その日の気分でステーショナリーの色を変えたりすることもコスト的にも可能ですよね。
身近な色で効率よく、臨機応変に楽しむことを考えてみてはいかがでしょうか。

色の学校はオンラインでもリアルでも開校しています。

日本カラープランニング協会HP


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