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色の勉強って、何するの?

色は電磁波

まずはコレ→色は電磁波です。
ご存知ですか?
人間がモノや色を見るために必要な光はナノメートルで表すと、380~780nmという範囲の電磁波で、私たちが「色」と呼んでいるものは科学用語では「可視光線」と言います。これは小学校の理科の時間に運動場に出て、プリズムというキラキラした多面体で実験しながら学んでいると思いますが、忘れちゃってる人の方が多いですね。

プリズム
電磁波

色にはそれぞれ色ごとに波長というものがあり、色の違いは波長の違いです。
そして、この色の波長は様々な性質を持ち、人間に様々な影響を与えることがわかってきています。

色の勉強って?

色を学ぶために必要な基礎的な内容として捉えておかなければならないのは、第一に「色は電磁波」ということです。そして、ここからグッと科学的、物理学的な内容だけになっていくと・・・・・
色について興味深く学び続けてくれる方が、決して多くはない事を私は長い経験の中で実感しています😅
というわけで、
ここから先は、「色」はなんとなくや、占いや呪いとは違うという前提だけは置いておき、科学的な裏付けのもと、科学や物理の視点をメインとせず、色彩における「心理学」や「生理学」についてお話していきたいと思います。

色彩心理学

色彩心理学とは、個人的な好みや嗜好ではなく、科学的な裏付けや統計データ等をベースに人間の行動や思考の決定要因を色とし、研究していく学問です。色は、食べ物の味などの目に見えないものの認識にも影響を与え、個々の人々に特定の感情を引き起こす可能性のある性質があります。色が個人に与える影響は、年齢、性別、文化によっても異なります。    
ウィキペディア引用

色彩生理学

人間の生命活動に不可欠とされているホルモン。ホルモンは人間の五感による刺激に対応しています。中でも視覚はホルモンとの関係が深く、他の感覚よりダイレクトに影響を受けています。目から入った視覚的な刺激が視床下部からの指令で下垂体や松果体からホルモンの分泌に繋がって行くと考えられています。
視覚的な刺激のうち形や素材より、色の刺激によって各種ホルモンの分泌を促していると考えられ、近年、急速に脳科学が進歩したことで、色がホルモンの分泌にどのように関係しているのかが明らかになってきました。

心理学より生理学

今のところ、巷では色彩生理学より色彩心理学が取り沙汰され、話題になったり、書籍や雑誌での特集、色彩心理学をベースにした色占い、カラーセラピーというものが人気が出て来ているようです。
しかし、私は30年近く研究していく中で、色彩心理学は同じ日本人でも、その人が生まれ育った環境、経験などから捉え方のバリエーションは相当数あり、なかなかまとめられないものだと実感しています。すべての色がそうであるわけではなく、色によってはほぼ90%の人が同じ感じ方をするものもあります。
それに比べ、色彩生理学は人間の体内で起きていることなので、人種、性別、年齢、出身等に関わらず、共通して反応するものが多いことが解明されてきています。

個々に違う色を思い浮かべている

同じ環境に居ても、同じ年齢でも、家族でも、夫婦でも、同じように同じ色を思い浮かべ、同じように感じているとは限りません。それほど、心理学は多種多様でデリケートなものだと多くを検証した結果から実感しています。

色の勉強って?

色の勉強の基礎として、色彩生理学を学んでみてください。小学校でも、中学校でも習えなかった面白い世界です。
配色やカラーコーディネートを学ぶより、色彩生理学を学んでから配色を実践すると、きっと新たな発見があるはずです。



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