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015 凡人が人とは違う発想をするために大切な3つのこと

たぶん自分は人よりも発想力は少しだけ豊かな方だと思います。これは、ビジネス上では、かなり仕事を楽にさせてくれます。もっともっと独創的で人とは違うアイデアを出したいなあと思うのですが、自分なりに人とは違う発想をするために何が大切なのかなあと、3つのことに整理してみました。ただ、あくまでも天才ではなく、凡人が人とは違う発想をするために何が大切かというテーマです。

①まわりの人と少し違う人生を生きること
一時期、イタリア人と少し仕事をしました。あれやこれや、想定外のことを真顔で言ってきます。これは人種の違いというよりは、ここまで生きてきた人生が違うのだなあと思いました。中学校に転校してきた帰国子女は、少し違う発想をします。関西人の発想は時に東京人の度肝を抜きます。いずれも生きてきた人生が違うのです。なので、まわりの人と少し違う人生を生きることが、まずはユニークなアイデアを生むためには1番の近道なのかなと思います。ここでいう「まわり人」とは仕事でいえば同じ会社の人を指します。会社と家を往復だけして、飲みに行くのも会社の人という生活では絶対に新しい発想は出てきません。越境しましょう。副業しましょう。
越境・副業的な活動は、担当者ならまだよいですが、組織を率いる人には、まず一番に必要なことではないでしょうか。発想力を豊かにしないとよい仕事は絶対にできまん。
疑似越境も多少は効果的です。疑似越境というのは、本を読むこと、演劇を観ること、映画を観ることで可能です。これをディープにやると違う世界に足を踏み入れることができます。私のお勧めは、SFです。センス・オブ・ワンダーの世界です。自分の発想力の幾ばくかは、幼少の頃からのSF好きで築かれたものだともいえます。SFの中でも何といってもフィリップ・K・ディックです。自分が信じていた地面が実はハリボテだったという感覚を1作品で何度も味わえます。現実は疑うために存在しているというような、この感覚が常態化すれば、間違いなく発想力は磨かれます。

②今、目の前にあることを疑うこと
まさにフィリップ・K・ディックの世界です。素直な人はどうしても発想力に劣ります。よく新卒採用の基準に「素直な人」を掲げている企業がありますが、育てやすいのは間違いありませんが、絶対にそれでは中期的に企業は衰退します。組織を率いる人間は、健全なひねくれ者で批判的であるべきてす。今を疑うのです。去年までのやり方を疑うのです。経営者のいうことを疑うのです。社員のいうことを疑うのです。世間の風潮を疑うのです。他社の事例を疑うのです。
グロービスに「クリティカル・シンキング」という名物講座があります。ロジカルな考え方を学ぶのですか、素敵だと思うのはロジカル・シンキングではなく、クリティカル・シンキングという名づけです。直訳すると批判的思考になるでしょうか。無味乾燥にロジカルに考えるのではなく、愛と想いを持ってクリティカルに考えるのです。もちろん、ロジックをベースにしてです。だから、あの講座は売れ続けているんだと勝手に思っています。

③いつも真摯に考え続けること
よく3Bとかいうじゃないですか。3Bとは、バス(bus)、風呂(bath)、ベッド(bed)です。発想の生まれる場所を指す言葉です。でも、発想に行き詰まったら風呂に入ったり、バスに乗ればいいというわけではありません。要は常に考え続けよということです。かつ、しかめっ面しないで、ゆったりとした気持ちで、ということでしょう。ここ大事ですね。人事部長は時間管理対象外ですが、そうでなくても労働基準法は、脳内活動までは追いかけてきません。起きてるときは、常に仕事のアイデアを追い続けて良いのです。誰にも止めることはできません。ちょっとした待ちの時間とか、移動の時間なんかに考えると、結構、いろいろとアイデア浮かぶものです。
そして、アイデアは熟成させた方が、間違いなく良くなります。一度、仕上げておいて、1週間後に見直すという感じのことです。しかし、肉と違ってアイデアが勝手に熟成してくれるわけではありません。1週間前の自分と対話をするのです。批判的な目線をしっかりと持って対話をするのです。そこでいろいろな気づきが出てきます。かなり内容は濃厚になるはずです。まさに熟成感が出てきます。これが、アイデアの熟成効果です。

いかがでしょうか。自分なりに感じている、凡人が人とは違う発想をするために大切な3つのことを整理でした。結構、言えてると思うんだけどな。

※写真は夜の境港です。
※人事部長引継ぎシリーズの第15回です。全体はコチラを。


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