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144 顧客にどうやってWebコンテンツを書いてもらうか。(稲田)2022/6/10

Webディレクターをしていると、顧客にコンテンツを書いてもらう状況が度々訪れます。本来はライターが取材して記事を作るのが一番ですが、地方企業だと「そこまで予算が取れない」ということもしばしばです。いま、ぼくの想像では全国で500人のWebディレクターが頷きました。

一般的な文章を書き慣れていない製造系BtoB企業の場合、「コンテンツを書いてもらう」が大きなハードルのひとつだったりします。いま、ぼくの想像では全国で800人のWebディレクターが頷きました。

「顧客にどうやってコンテンツを書いてもらうか」については十人十色のやり方があると思いますが、ぼくの場合、下記4点が有効そうでした。


顧客に原稿を書いてもらう4つのポイント

1. ドキュメントの雛形を作る

  • 雛形を作ることで、ライティングのガイドラインになる

  • 『最初に結論を書く』などはここで設計しておくと便利

ドキュメントの雛形例


2. スプレッドシートではなく、ワード形式で用意する

  • ワード形式の方が顧客がイメージしやすい

  • スプレッドシートは管理者側の都合なので、なるべく避ける


3. 書いてもらったらすぐフィードバックする

  • もらった原稿をそのままCMSに流し込まない

  • 修正ポイントや補足してほしいこと、よかった点を記入してすぐ返す

  • こまめにフィードバックすることが顧客の担当者にとっての学びの場となり、中盤以降の原稿の質が上がる


4. すぐWebページにして担当者に見せる

  • フィードバックのやりとりが終わったらすぐCMSに入れる

  • 自分の原稿がWebページになるの見ると担当者は純粋に嬉しい

  • 顧客のやる気とスピードが上がります


執筆の前に「何のために/何を書くか」を決める

執筆を依頼する前に「何のために/何を書くか」の設計が大切です。 ぼくの場合は「必要なターゲットワード」と「クラスターワード」から逆算して、コンテンツのタイトルを先に決めます。30〜50記事くらいです。
コンテンツリストを見ながら顧客と意見交換をし、執筆担当者と締切を決めていきます。誰もやりたがらなかったら、ぼくがバンバン指名していきます。


Webディレクターにとって重要なこと(私見)

  • 「よいコンテンツとは」などの概論だけで止めず、雛形やコンテンツリストなどの具体的なドキュメントに落とし込む。準備が大切

  • スピーディーなフィードバックで原稿の質とやる気を上げる

  • スピーディーなWebページ化で顧客のやる気と速度を上げる


今のところ、ぼくが持っている「顧客にどうやってコンテンツを書いてもらうか」の方法論が以上になります。人によって全然ちがうと思うので、「自分はこうやっているよ」「こうするといいよ」といった声がありましたら、全国のWebディレクターの皆さん、ぜひ教えてください。


補足

基本的に「コンテンツを書いてもらう」はハードルが高いことだと思っています。そんなに簡単じゃない。あまり話題にならないけれど。地方のWeb制作においてこの課題は重いので色々noteにまとめています。よかったらご覧ください。

書けない地方中小企業のための「10の社内ルール」

「書けない人」のメカニズムと「書くため」の解決策

社員評価制度の「穴」を埋めないと企業SNSやコンテンツ作りは難しい。

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