見出し画像

299 作る主役はあなた。(稲田)2023/2/8

BtoBサイトの制作は顧客との共同作業です。例えるなら料理教室に近い。最終的に料理は完成するけど、「作る主役はあなた」なんですよね。だけど、たまにレストランのつもりで席から一歩も立たずに「料理はまだー?」と言い続ける企業様も。この辺のギャップがもっと改善されるといいなと思っています。

改善されなくてもいいけれど、「料理はまだー?」の企業は近いうちに制作会社が仕事を引き受けてくれなくなると思っています。料理教室側からしたら、「料理を覚えたいです!」の人がウエルカムなのは当然ですよね。「お金を出しても買えない」という未来が来てしまうのはもうそんなに遠くない。

「主役は自分たちである」というマインドセットを持っている企業と、「料理はまだー?」の企業とでは手に入れられるサービスが大きく異なる。もちろん成果も。マインドの差による二極化がこれから激しく進む。その点において、地方企業をすこし心配しています。マインドチェンジが間に合うかどうか。

これからの地方企業は社内リソースがどんどん足りなくなるので、「いかに社外のスキル/ナレッジをうまく使えるか」が重要になってくると思っています。実際、Webの領域ではその気配が濃厚になりつつあります。詳細は以前noteに書きましたのでよかったらご覧ください。

関連note

これからの地方企業にとって重要なキーワードになるかもしれないコラボレイティブ(collaborative)

追記

Twitterで下記のコメントをいただきました。

実務面で発注者に何かしろと言いたいわけではないけど、「自社の人間にない当事者意識を、他社(外注)の人間が持つのは難しいんじゃないかな」とは。そういう意識は、オーダーの質や、もっといえば提案に対する意思決定の質として表れてくるし。
もちろん、受注者が全力で仕事にあたるのは大前提としての話。 その全力をきちんと成果物のクオリティに落とし込むために 「発注者の当事者意識」というのがとても重要だと思っている。

"もちろん、受注者が全力で仕事にあたるのは大前提としての話。その全力をきちんと成果物のクオリティに落とし込むために「発注者の当事者意識」というのがとても重要だと思っている。"

いやもう本当にその通りだと思います。ぼくが言いたかったことがこの85文字に凝縮されていて超納得しました。「発注者の当事者意識」が成果物のクオリティにすごく関わるんですよね。ここはすごく重要なポイントなので、地方企業様はぜひ意識されることをお薦めします。

スキルやナレッジなんて最初はなくていいんです。全然。それよりは当事者意識と外部パートナーに耳を傾ける姿勢の方が何十倍も重要だし、良い成果物を生み出すために役に立ちます。本当に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?