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vol.576 主催者は誰?って話。(稲田)2024/6/20

『リスキリング』をテーマにグロースXの松本健太郎さん住友生命の岸和良さんによる対談コンテンツがとても面白かったです。

ぼくたちWeb制作および支援会社の多くはこの対談で語られる「丸投げされる側」なのでとても興味深く読みました。詳細はぜひ読んでいただければと思いますが、個人的には下記の引用部分が印象的でした。

松本:丸投げ文化は、非常に根深い問題のようですね。もう少し詳しくお話しいただけますか。

岸:自分の反省も含めていうと、よくわからない分野で、自信がないと詳しいコンサルタントやベンダーに悪気なく丸投げしてしまうケースがあります。
「Vitality」は、元々プログラムが海外にあり、それを日本向けにカスタマイズしたのですが、当初は社内にデジタルの分かる人間が非常に少なく、どのように進めていいか分からない状態でした。そこでコンサルティング会社からの提案を受けて、運用の契約を結んだのです。そうしたら、システムの担当者が悪気なくコンサルタントにお任せするような「丸投げ(関係者にそういう自覚はない)」に状態に近い形になってしまいました。非常に言いにくいのですが、打ち合わせの議事録まで、全部書いてもらうような状態でした。

松本:私も、同様の悩みを耳にしました。8年ほど海外で子会社の社長を務めた方から聞いたのですが、日本の本社に戻ったら、以前は戦略立案の支援をコンサルティング会社に依頼していたものが、全て任せきりになっていたそうです。あきれて「それで、本社の君たちは何をしているのか」と尋ねたら、「コンサル会社のやっていることをマネジメント(見守って)しています」と。

Web制作や支援業務はMTGが山のようにあって、プロジェクトを円滑に進めるためにも議事録をこちらが作って提供するのは当然だと思っていたのですが、視点を変えたら違うんだな…と思えたことも発見でした。知見やスキルの獲得を目的にしたら確かにそうなのかも。

とここまでをツイートしたら、グロースXの松本健太郎さんからお返事をいただきました。恐縮です。

いや、本当にその通りですよね。そういうことなんだよなあ…としみじみ思いました。Web制作時も「主役はあなたたちでぼくたちは黒子です」と何度も言ってきたのに行動が伴ってなかったなあ…と反省しきりで。同僚にその旨を話したら、「ちょうど今読んでいる本に同じようなことが書いてありました」と教えてくれたのがこちらの画像です。

システム発注から導入までを成功させる90の鉄則

システム開発とWeb制作は畑が違うと言えども、「おれたち、ピンクの中を全部やってたよね…」と目から鱗でした。どうやってこれを顧客に伝えればいいのかが次の課題です。難しそう。でもやらねば。


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