472 毎月1回のニュースレターがもたらした変化。(稲田)2024/1/17
Webコンテンツを継続的に作るのが苦手な製造系BtoBのX社様。Web活用支援を担当しているぼくはどげんかせんといかんわけで。解決策として毎月1回のニュースレターを配信することにしました。専門領域の技術的なコンテンツを作るとなると身構えて動けなくなってしまうので、まずはお知らせブログをがんばって書いてもらって、毎月のニュースレターではお知らせ記事を案内することに。たとえば1本分の内容はこんな感じです。
紹介文はひとつにつき100字くらい。詳しくはそれぞれのお知らせ記事にリンクを貼っています。製造業様なので基本的にお堅いですが、ニュースレターでは内容を問わず「今のX社で起きていること」を伝えるようにしました。だから展示会のこともフードバンクのことも並列して扱っています。「このメールで問い合わせを取ろう!」とか「CVRを上げよう」とか全然思っていません。 "情報発信" に必要以上に身構えてしまって足が止まってしまうという問題を解決することが本来の目的なので。どちらかといえば広報的な役割を少しでも担えたらなと思っていました。地方の中小企業の場合、広報活動は皆無なので。
こんなことをわざわざ発信するなんて…と最初は懐疑的だったX社様も3回目くらいから慣れてきたようで「毎月送るのが当然」という雰囲気になってきました。こうなったらしめたものです。4回目の配信となった今月、担当様からこんなメールがきました。以下、やりとりを再録します。
担当様「受信していただいた方から『ニュースレター、いつも楽しみに拝見しております。ニュースレターのVol.1をいただいていないのでいただきたいです』というリクエストが届きました。発信ができますでしょうか?」
ぼく「おお。そのようなお声をいただけるようになってとても嬉しいですね!やっぱり継続的にお客様と接点を作ることは大切だなあと改めて思えました。再配信はもちろん可能です」
担当様「ありがとうございます!ニュースレターを配信するとご返信いただける方が一定数いらっしゃいます。ご自分の近況してくれたり、震災の影響を心配してくれたりしてくれて、ほろっときてしまいます。嬉しいです」
ぼく「素晴らしい!再配信の手配をいたしますー」
メール配信を始めると、やれ開封率だクリック率だ反応率だCVRだという話になりがちです。もちろん重要なのですが、大切なのはメールの向こう側に一人ひとりいらっしゃるということであり、お客様とどういう関係性を構築するかという視点ですよね。企業としてお客様とあらゆる方面で接点(チャネル)を作ることが重要になったらいま、メールもそのひとつに過ぎません。だからこそ数値ではなく、お客様との接点としてどう捉えるかが大切なんだよなあ…と改めて思いました。
コンテンツやそれをデリバリーすることに腰がひけていたX社様もこれを機に少しずつ変化していってくださればいいなと思っています。「コンテンツ!立派なものを作らなきゃ!」と思い込むのではなく、お客様に自分たちを知っていただくことが主体であり、日々の大切な仕事だなと実感してもらえるようになったら嬉しいです。お客さんと挨拶や会話を交わすときに「立派な挨拶をしなきゃ!」と思わないですよね。大切なのは挨拶や会話ではなく、それによるリレーションシップです。Webにおけるコンテンツやデリバリーもそれとほぼ変わらない。そのことを少しづつ体感してくださればいいなと思っています。
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