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226 Webの話をなるべくしない。(稲田)2022/10/12

『手段の目的化』の最大の弊害は顧客を見なくなることだと思います。組織やチームの日常会話から顧客視点がなくなってきたら要注意。

Web制作会社でいったら、顧客から何かしらの相談をされてすぐWebの話をしたりシステムの機能の話をしたくなります。もちろんそれでもOKな場面はあるのですが、だからこそぼくは「Webの話をなるべくしない」と心がけています。Webの話は最後でいい。

それよりは顧客側で起きていること、今の状況、課題、ボトルネック、社内のリソース、どう乗り越えたいか、その障壁は何かを聞きたいです。その中から自分の引き出しにある他社事例や類似した課題、そこで見たこと、取り組んだこと、起きたことなどをお話します。

そういう会話を繰り広げていると「すぐできそうなこと/将来できそうなこと」と「今はできなそうなこと/将来もできなそうなこと」と「今はやらなくてもいいこと/将来もやらなくていいこと」のイメージがだんだん顧客と共有できます。

その大枠が共有できたら初めてWebの話をします。「Webに落とし込むと◯◯のジャンルだと思います。ボリュームはこれくらいで、成果ポイントはAとBとC。必要なコンテンツはDとEとF」みたいな感じです。

最初からWebや機能の話をすると、どうしても主役がWebになってしまいます。ぼくはそれが嫌いでなるべくWebの話はしません。Webは手段なので。制作会社の人間としては変わっているのかもしれませんが。でも、なんかそうしちゃうんですよね。皆さんはいかがでしょうか。

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