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「炭奴(すみやっこ)の本分」
成れなかった人が成ろうとしている若い誰かをサポートするのは、年老いてからの生活的余裕が、且ての不完全燃焼を再燃させようと夢見る別の形
その「老いらくの夢追い人」感が、ある種の風格を帯び年若き成りたい人からの憧れの眼差しを浴びる事になる
それに気を良くして「成る為の方法論」に口出しするようになるのだが、やがてそれは成りたい人にとって鬱陶しい隷属関係となってしまい、成れなかった人はその上にうっとりと優越感の胡坐をかく
是非ここで言っておきたい!成れなかった人は成りたい人を「サポートする事」と「成る為の方法論」との間に明確な境界を認識しなければならない!
燻ったまま炭のように黒ずんだ心を持て余している人に、今だ消えやらぬ野心が混ざってっているのなら、それは備長炭のように固くなる
人一倍ガンコに硬い備長炭野郎が己だけ燃えていたのでは炭としての意味がない。料理を加熱する為の燃焼が燻った奴の本分なのだから!
しかし年季物の炭が陥りやすい過ちは、素材の選定と調理方法への口出しである。それぞれの素材に合った調理方法の元、良き料理を完成させるのはその道に長けた人に任せるべきであり
分をわきまえた炭奴(すみやっこ)は加熱する事のみに従事する。それが人一倍燻った頑固な備長炭としての生きざまであり、それでこそ昔燃え尽くせなかった心が今に生きてくる
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