黒田智成選手(たまハッサーズ)インタビュー|アクサ ブレイブカップ FINALラウンド
2月11日(土)に町田市立総合体育館で行われる「第20回 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権」のFINALラウンド。全22チームが参加した今大会の予選ラウンド・準決勝ラウンドを勝ち上がり、決勝に進出したのはパペレシアル品川とたまハッサーズ。
決勝戦は、川村怜選手(パペレシアル品川)と、黒田智成選手(たまハッサーズ)のブラサカ男子日本代表エースの対決となりました。
今回は、たまハッサーズ、そして日本代表のエースストライカーとして、長年ブラサカ界を引っ張ってきた黒田選手にインタビューをしました。
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国内大会では、自分のアイデアやひらめきでプレーできる場面も多いんじゃないかなと思います。
ーー第20回目となったアクサ ブレイブカップ。今大会ここまでのチームの戦いを振り返っていかがですか?
チーム全員がそれぞれの良さを出し合い、互いに助け合いながら決勝戦まで勝ち進むことができたと思います。
ーーベスト8の松本山雅B.F.C.との試合では、日本代表でもチームメイトの16歳・平林太一選手との対決となりました。対戦してみて印象はいかがでしたか?
(平林選手は)代表のときよりも、よりアグレッシブなプレーが出ていました。対峙していて、自分の力でチームを勝たせたいという気持ちが伝わってきました。どんどん成長していて、日本代表のチームメイトとしては頼もしいなと思います。
ーー準決勝では、前回大会で敗れたコルジャ仙台ブラインドサッカークラブと対決して、今回は2-0で勝利しました。
サッカーの試合はうまくいくときもあれば、うまくいかないときもあると思います。今回はうちのチームが、良いタイミングでゴールを決められたこと、そしてしっかりとチーム全員で守備ができたことが勝ちにつながったと思います。
ーー2月11日の決勝戦の対戦相手はパペレシアル品川です。ここでも川村怜選手や佐々木ロベルト泉選手といった、日本代表のチームメイトとの対決となりますがどんな気持ちですか?
お互い長く一緒にプレーしている選手たちが多いので、それぞれの選手の特徴も知っています。高いレベルでゴールを狙い合う試合になると思うので、決勝がとても楽しみです。
ーー決勝戦で注目してほしいことはありますか?
うちのチームが一番の大事にしているのは「ブラインドサッカーを楽しむ」ことです。なので、みんなでブラインドサッカーの楽しさを追求している姿に注目してもらえるとうれしいです。
ーー決勝戦で注目してほしい選手はいますか?
注目選手は全員です。誰かが一人でプレーするのではなくて、試合に出る選手も出られない選手もいるなかで、全員で協力しながら勝ち上がってきたので。
決勝戦でも同じように、全員がそれぞれの良いところを出して、助け合ってプレーしていきます。そして、そういうプレーができたときに、自分たちでも納得できる試合になるんじゃないかなと思っています。
ーー黒田選手も含めて日本代表の選手は、代表トレーニングや合宿がたくさんあるなかで、並行してクラブチームでの活動もされています。ブラサカのクラブチームの価値はどんなところにあるのでしょうか?
私たちはプロチームではないので、基本的には自分たちがフットボールを楽しむことが一番大切です。クラブチームの意義は、私たちがブラインドサッカーを楽しむ環境や機会をつくるということにあると思います。
サッカーはボール一つで喜びや楽しさや悔しさを与えてくれるスポーツです。そんな感情をチームメイトみんなで分かち合えること。そのなかで、ときに自分たちでもびっくりするようなプレーができること。そういうところが、クラブチームで活動をする喜びです。
その結果として、私たちのプレーを見てくれた人にも、ブラインドサッカーのおもしろさが伝わればうれしいです。
ーー日本代表の試合のときは、またちがった感覚なのでしょうか?
プレーしている感覚としては、代表チームとクラブチームではまったく別物です。
代表チームは本当にたくさんの人に応援していただいて、スポンサーにも支援していただいています。それに、多くの選手のなかから選ばれた代表選手として私たちはプレーしています。そこには責任が伴いますし、結果を求められることもプレッシャーがあることも当然です。
なので、自分たちの楽しみだけでなく、代表選手として高い意識を持って、支えてくれている人たちのためにも全力でプレーすることが求められます。
ーー代表の試合とクラブチームの試合では、黒田選手自身のプレーも変わってくるのでしょうか?
代表戦では、勝利につながるチームコンセプトに合ったプレーを選択していくことになります。
一方でクラブチームの試合では、自分のアイデアやひらめきでプレーできる場面も多いんじゃないかなと思います。
ーーそんな黒田選手のアイデア溢れるプレーを見れるのが、今回のような国内大会の魅力かもしれませんね。
試合に勝つことだけじゃなくて、チームのメンバー全員がプレーを楽しむためにはどうすればいいかというところも考えながらプレーしています。そうして、チームのみんなが楽しめた試合というのは、結果として良い試合になっていくと思っているので。
ーーこれまで20回の日本選手権のなかで、黒田選手が印象に残っている大会はありますか?
これまでたくさん試合に出すぎて、どれがどの大会の試合かわからなくなってくるんですけども(笑)
やっぱり、2003年に行われた第1回大会は印象に残っています。4チームが出場したんですけど、みんなで手作りした大会で。選手もスタッフも関係なく、みんなで大会の準備をしました。
とにかくブラインドサッカーをやりたいっていう人たちで集まって試合ができたのは、すごくうれしかったことを覚えています。そこが日本のブラインドサッカーの始まりだったなと、いま振り返って思います。
試合には負けてしまいましたけど・・・・・・。
ーー黒田選手は何というチームで出場したんですか?
「つくばアスティガーズ」というチームで出場しました。
2002年に韓国・ソウルで開催された「2002国際視覚障害者サッカートーナメント」に出させていただいて帰国後に、日本でもブラサカをしたいと思って。知り合いの体育の先生から、筑波技術大学の学生さんを紹介してもらって私が立ち上げたチームです。
ーー最後にFINALラウンドに向けて、読者の皆さんにコメントを
最近はコロナ禍で、なかなかブラインドサッカーを生で見ていただく機会がなかったと思います。ブラインドサッカーの激しさや、見えないなかで繰り広げられる駆け引きなどを、ぜひ会場で観ていただけるとうれしいです。
【チケット発売中!】第20回 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権 FINALラウンド
2/11(土)町田市立総合体育館
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ぜひブラサカの迫力を生でご観戦ください!今回は次のような席をご用意しています。
これまで、ブラインドサッカーはたくさんの方々に支えられて発展してきました。FINALラウンドは、そんな皆さまへの感謝の“想い”、そして未来へつなぐ“想い”が集まる一日となります。おすすめの席は「チョコレートシート」です! 皆さんも、バレンタインデー前の週末に大切な人に “想い”を届けるチョコレートシートで、ブラサカを楽しみませんか?
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