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論文限界大学院生がチームのありがたさに涙した話

こんにちは、JBA札幌拠点の学生ライターです。
最近大詰めの論文が終わらず、日々苦しんでいます。

論文に限らず、何かを作るということは「こんな駄作しか生み出せない自分、道ばたの砂利より価値がない…」という負の感情と「最高傑作だ!私は天才だ!」という正の感情を反復横跳びする、精神的に不健康な作業だというのが私の持論です。論文を書いていると精神がゴリゴリ削られている音がしますし、人と会話せずにひたすら文章を書く生活が続き、人間らしさを喪失している気がしてなりません。

ところで「コンサルティング&クリエイティブ」を標榜するJBAには、日々「クリエイティブ」に勤しんでいるにもかかわらず、まっとうで親切で社会性のある人ばかり。これは一体なぜなのか。その秘密を探るべく、前回担当した案件のことを振り返ってみようと思います。


孤独な仕事のダメなところ

ライターの仕事は孤独です。在宅でもできますし、人と会話する機会もマーケティング職と比べて控えめで、私のような文章だけ饒舌なタイプにはありがたい職種です。とはいえ世の中良いことだけの仕事なんてありません。ライターが孤独な仕事であることには、それなりのデメリットもあります。

そのデメリットを感じたのは、大阪の社員さんにいただいた案件でした。
内容はとあるエネルギー会社の社長メッセージを原稿にするというもの。
その社長さんはお話しも上手で、伝えたいメッセージもはっきりしているので、それほど難しそうには見えませんでした。

そして上述の通り論文の締切が迫ってきているため、いつものごとく出社せず在宅で執筆をスタートしました。

ところが実際に書いてみると、なぜかまっっっっっったく書けないのです。こういうことはたまにあります。時間がないときに限って、原稿の完成イメージが頭に浮かばず、文章が出てこない。とりあえず書き出したはいいものの、話の始まりもオチも決まっていないので、ただ単語が並ぶだけの原稿になりました。あまりにも酷いので、部屋で一人「ライター辞めようかな」などとウジウジ思い悩みつつ、仕方がないので駄文の極みのような原稿を社員さんにとりあえず提出してみたのでした。

ありがたいダメ出し

社員さんからは「これではお客様に出せない」というコメントが帰ってきました。当たり前です。

ところが、社員さんはぐちゃぐちゃの原稿を前にしても「とりあえず書いてくれたから、これを元にブラッシュアップしていこう!」と前向きな姿勢で、何がダメか、どこがおかしいか、朝からミーティングをして一緒に考えてくれました。困ったときや悩んだとき、「それはお前の仕事だろ」と言って丸投げされないのは、本当にありがたいことでした。

もう一つ嬉しかったのは、大阪拠点のインターン生である岩上さんからのコメントです。岩上さんは今回この案件の担当ではなかったのに、わざわざ原稿に目を通して改善点を送ってくださったのです。大阪拠点では神か、もしくは天使か何かが働いているのではないでしょうか。

岩上さんいわく、
①一文一意ではない
②社長独自の言い回しがそのままになっている
③接続詞がない
ことで原稿が読みにくくなっているのではないかとのことでした。

頂いたコメントをもとに原稿を読み直すと、岩上さんの言う通りです。
一つの文章に二つ以上の主張があったり、話し言葉のまま使っていたり。
接続詞がない、という点については、なぜ接続詞のない文章を書いているのか自分でも不思議でした。突如日本語初心者になったのかもしれません。まちがいさがしと同じようなもので、言われてみれば気がつくことも、言われなければ気がつけないものです。ひどい文章でしたが、見せてみてよかったなと心底思いました。

「一人のプロ」ではなく「プロ集団」

社員さんと岩上さんのお力添えもあり、二度目、三度目と修正を重ねるごとに原稿はブラッシュアップされ、何とか完成させることができました。
今回の案件で学んだのは、効果的なダメだしの有効性と相談の大切さです。何がダメなのか、何がどう違うのか。改善するためには何が必要なのか。それを明確にしなければ、よい原稿にブラッシュアップすることはできません。そしてブラッシュアップのためには元になる原稿が必要なので、とにかく出してみる、相談してみるという姿勢も重要だということになります。

このとにかく出す、相談するという工程は、普通のライターにはなかなか得がたいものだと思います。「ライター」は一人で黙々と原稿を書く時間が多い仕事です。そして、一人で書いた原稿がそのままお客様に提出されることも多く、一人でも「プロ」として十分やっていけてしまいます。そして、プロだからこそ、提出する原稿を完全なものにしようとしがちで自分に求めがちですし、周囲もそれを期待しがちです。

ですが、JBAでは「ライター一人にお任せ」ではなく「チームで書く」ということを意識しており、自分の原稿ではなくても、「JBAというチーム」がよい原稿を出すために行動してくれる人がたくさんいます。こんな体制だからこそお客様がよろこんでくれる文書を書けているのかもしれません。そしてチームだからこそ、自分一人で「書けないよぅ」という悩みを抱え続けることなく、健康な精神状態で戦い続けられるのではないかと思います。

自分の文章に自信が持てないという方。一人だと「はあ、自分文才ないな」と落ち込んでしまい、推敲も修正も諦めがちです。でもそこで終わっては勿体ないではありませんか。ぜひ一緒に、文章を仕事にできる自分を目指してみましょう。


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