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【社員インタビュー】伝わるものを生み出すために、クリエイティブディレクターに必要な考え方とは?

ビジュアル制作から進行管理、またリソース、クオリティ管理まで、全ての制作指揮を行うクリエイティブディレクター。クリエイティブによってもたらすもの全ての道筋を定める役割を担います。ブランディングエージェンシーとして企業価値の向上を上流から支援するジェイスリーでは、クリエイティブディレクターを募集しています。
今回は、入社10年目のクリエイティブディレクター漆間健介さんに、伝わるクリエイティブを生み出すために求められることとは何かを聞いてみました。


漆間 健介/クリエイティブディレクター
制作会社・編集プロダクションでグラフィックデザイン、エディトリアルデザインの経験を積んだのち2014年ジェイスリー入社。印刷物をはじめ、ロゴ・CI・VI制作、Web制作などグラフィックを中心としたアートディレクション・デザインワークを手掛ける。豊富なエディトリアルの経験から、情報を「伝わりやすく、心にひっかかる」ように編集・構築することが得意。現在は、メーカー、IT、観光など幅広い企業・サービスのアートディレクションに携わっている。中央大学商学部卒、神奈川県出身。


エディトリアルデザインの経験は、深みのあるWeb制作につながる

ー 漆間さんの入社経緯を教えてください。

大学卒業後に旅行関連の広告制作会社に入社して、3年間、デザイナーの基礎となる仕事を一通り経験しました。その後、転職をして別の制作会社でエディトリアルデザインを担当しました。そこで6年程働いたのち、2014年にジェイスリーに入社しました。

前職では紙媒体の制作がベースにあって、Web制作はしてこなかったのですが、時代の流れとともに需要も高まっていくと感じていたのでそこにも挑戦できるジェイスリーに入社を決めました。現在、クリエイティブディレクターとして、案件のディレクションをしながらデザイナーとしての制作も行っています。

ー Web制作と紙媒体の制作では制作の仕方やデザインの考え方にも違いがあると思います。エディトリアルデザイナーの経験はどのように活きていますか?

現在、担当している仕事は6割がWeb制作、4割が印刷物やロゴ・CIVI制作などのグラフィックデザインといった割合です。
 
本格的にWeb制作に携わるようになって3年程なので、まだまだ手探りのところもあるのですが、企業サイトやECサイトなどさまざまな種類のWeb制作に上流から関われているので、ターゲットにとって使いやすいサイトを提案し、UI/UXも考慮した制作ができるようになってきました。
 
また、これまではエディトリアルデザインを主戦場としていたのですが、そこで培った情報整理や緩急をつけたストーリー展開を組み立てるみたいなところは、Web制作にも活かされていると感じています。

今はクリエイティブディレクターという肩書なので、実際に制作に関わるデザイナー、プロジェクト全体の管理やお客様との折衝といったディレクターの両方にまたがって業務を行っているんですが、デザイナーとして入社した頃から、デザイン業務だけでなく、進行管理やパートナーの手配など制作にまつわるさまざまな役割を担当していました。そういった業務範囲の広さはジェイスリーの特徴のひとつと言えるかもしれないですね。

大切なのは情報を整理する力

ー 伝わるクリエイティブを生むために、漆間さんが日頃からお客様とのコミュニケーションや自身のインプットにおいて心がけていることはありますか?

入社当初はデザインはできても、説明や提案がめちゃくちゃ苦手でした。前職では編集者や同業の方とのコミュニケーションが多かったので、細かく意図を説明しなくても感覚的な理解を得られやすかったので、自分が説明下手なのに気づいていませんでした。

ジェイスリーではお客様の課題に対してそれをどのように解決するデザインなのか、といったことがリンクしていないと理解を得られないことも多く、「なんでこのデザインの良さをわかってくれないんだろう」と悶々とする日々もありましたね(笑)。
うまくコミュニケーションをとれている先輩にずっとついて、その人の提案書の作り方や話し方、連絡の取り方など、デザイン以外のところを学ばせてもらい、自分自身も真似をするなどしながら感覚を掴んでいきました。

今は、お客様がどのようなことをやりたいのか希望をお聞きし、あらゆる資料をしっかり読み込んだ上でプロジェクトを進めています。ただ、実際にどうデザイン表現していくかについては、お客様の言葉そのままには受け取らず、今ある課題をどういう表現をしたらうまく解決できるか、本質を見極めた上でデザイナーの目線で提案することを心がけています。
 
自分のインプットやネタ探しは、今はWeb制作の案件が多いのでジャンルを問わずWebサイトを見たり、デザイン集のようにまとまっているサイトを見たりしています。あとは街中で収集した印刷物などは保管をしていますし、百貨店などの施設を巡って、デジタルサイネージや広告を見ながら、今のデザインの傾向を探ることもしますね。

ー ジェイスリーでデザイナーやクリエイティブディレクターとして仕事をする上ではどんな力があると良いと思いますか?

情報を整理する力、編集する力を紙媒体の制作やグラフィックで経験していたり、Web制作においてUIUXを担ってきた人はすぐにでもジェイスリーの仕事にとりかかれると思います。グラフィックの表現部分をとことん突きつめたいというデザイナーよりは、まずは情報を整理して、大事なポイントをどのように伝えるかを考えてデザインのベースにすることに共感できる人は、ジェイスリーの仕事にマッチすると思います。

お客様の納得をつくるまで、試行錯誤を楽しむ

ー 社内の雰囲気を教えてください。

深く考えて、誠実に対応している人が多いと感じています。限られた時間の中で極力無駄を省いて仕事に向き合っているので、社内は落ち着いた雰囲気です。ただ、話し好きな人が多いので、打合せや雑談の時はよく会話をしますね。メリハリがあると思います。

クリエイティブディレクターは、デザイン・制作の知識やグラフィックソフトの操作など、基本的スキルはあったほうがよいと思います。ただ、それ以上にやったことのない案件もたくさんくるので、初めてでわからないことがあっても何かできることはないかと前向きに試行錯誤する人は、ジェイスリーでの仕事もできると思います。 社内の人たちはじっくり調べ、周囲に教えてもらうなどして糸口をつかみ、何とかして解決していこうという思いで動いている人が多いですね。

ー 漆間さんはリモートワークの機会も多いそうですが、社内のコミュニケーションをとる上で大変だと感じることはありますか?

手を動かしてデザインを作るのは、在宅でも出社でもあまり違いはないですね。リモートワークで1人で作業をしている時は、自分のペースを確保できるメリットを感じます。しかし、後輩に教える機会も増えている中で、チャットのテキストだけでは伝わりにくいこともありますし、仲間のリアルタイムの動きがなかなか見えないというのは、把握するまでに時間がかかるのでリモートと出社のバランスをとることが大事だなと感じています。

ー 今後どのようなクリエイティブディレクターでありたいと考えているか教えてください。

例えば、サイトを作ったあと、それがどれだけコンバージョンにつながっているのか、数字で判断されるようなことも多くあります。それだけでなく「いいデザインになったな。多くの人に見てもらいたいな」とか、担当する方のモチベーションが上がったり、思い入れを持ってもらえたりする制作をしていけたらと思っています。デザインを気に入っていただいて、自信を持ってアピールできて、それが売上げといった数字にもつながっていけば良いなと思います。

ロゴやWebのデザインはAIで作成できる時代になって、これからさらにAIでできることが増え、脅威を感じる部分もあります。ただ、提案や要件を決めていくこと、すり合わせるといったプロセスは人と人が行うことなので、思いを引き出し、お客様に納得感を持ってもらえる提案の仕方をしていきたいと思っています。

UPWARD株式会社 様

SALES ROBOTICS 株式会社 様

三井金属鉱業株式会社 様

筑波大学附属病院 総合診療科 様

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