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飴と鞭:モラとハラ

時に仕事においても、恋愛においても「マニュピュレーター」と呼ばれるオトコに鉢合わせる事はある。

マニュピュレーター:相手を操る人

どんな人かというと、優しく、親切で…そして、理不尽な人…である。

ワタクシは、とても支離滅裂なもので、強引な態度が許せなくもあり、そうされたくもあるもので、、、そして世の中、その調整を上手く意図せずに行える人がいるんですね。

今をさかのぼる事8年近く前、ワタクシの好みとは540°(180°x3)くらい異なる香港人の男性がおり、初対面の時から物凄くアプローチをしてきたのです。

その時はお付き合いをしている人がいたし、好みでもないから流していたのだけれど、香港でローカルの人で、お酒を飲むのが好きな人という事で友達にはなりたいというのはあったのですね。

その日から彼は、波の様に突然甘い言葉をかけてきたかと思えばいなくなりを繰り返し、半年に一回くらい

「彼と別れて俺と付き合わない?」

と言ってくるのでした。「またまた~そんなのないから~」と、もちろんそういうのは冗談のようにお断り。

が、

幾らお断りをしても諦めないで追いかけてくれる彼を見て、3年くらいたって段々情がわいてきたのです。

そんなある日突然、そんな彼が特別に見えてしまう瞬間が訪れたのです。

甘い言葉をささやきながら、たびたび「広東語もしゃべれないなんてお前はダメな奴だ!(=俺が守ってやらないと)」など、ちょいちょいディスってくる彼。

それはほんの始まり。

気づけば、ヤレ、髪型が変だの、服装がコンサバすぎるだの、お金の使い方がどうだとか、デヴだ、つるんでる友達が微妙だなどなど、どんどんダメ出しをし始めた彼。

でも駄目だしの代わりに「これをしろ」「あれをしろ」を提案してくるし、香港のことで言えば彼の方が分かっているから、おかげでローカルな事をたくさん体験させてもらえて、現地の友達も増えたし、ワタクシも楽しんでいたのでバランスはとれていたと思う。

が、

味を占めたか、そこからどんどんモラハラは加速。

やがては「お前の考え方がおかしい」だの「俺の言うことに従え!」になる。

時を同じくして恋心を芽生えさせていってしまったワタクシ…なので話は厄介に。

彼の課す課題をクリアしたら愛してもらえるかも…

などという、自分のためじゃなく、愛されるための努力をする痛いオカマになり下がり、彼の雑用をなんでも命じられるままにするどころか先回りするようにすらなる。褒められたい一心で。

そして、彼は彼で普段は手厳しく、そしてたまに優しく…徐々に宙ぶらりんになっていくワタクシをうまくマニュピュレイト(操作)していく。

まぁどれもこれも、自分を大切にしておらず、自分の軸を持っていない、自分の価値を自分が理解していなかった自分自身のせい。

今なら不完全な自分に「愛を持って」ダメ出しも出来れば、「愛を持って」満足も出来る。そして不完全な自分を愛してくれる人はいる。*でも努力は必要。

「自分の事を愛す」

これがちゃんとできている人は、きっと、自分の事を大切にしてくれない人を愛さない強さを備えていると思われる。

好きな彼のために一生懸命なそこのあなた。その努力が自分のためのものか、相手を満足させるためのものなのかよく考えて。

他人に見返りを求めた努力だと、いつかバランスは崩れるし、キット上手く行かないはず。自分をハッピーにして、ハッピーなあなたを愛してくれる人を大切にしましょう。

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