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カタツムリみたいな

 ちょっと日記に近い雑文。
 1週間に1回はnoteを更新するようにしたくて、それは継続が何より苦手な私にとっていつまで続くかわからない挑戦でもあるのだけれど、意識しなくても14週続いたみたいなのでたまには意識して15週に繋げてみてもいいかなと思った。続けようと思うとたちまち続かなくなってしまう性質で、元々自分のことはあまり信用していない。書きたいときに書けばいいし、書かなくては、と思うとどんどん遠ざかっていくので、自分が好きでいられる範囲でやれたらいいなぁと思う。
 
 ”継続”と言えば、夏休み毎日1ページやれば終わるはずの課題も、一行日記も、まともに続いた試しがない。かといって、最終日に焦るタイプなわけでもなくて期日には間に合わせる。やる気が出た日だけ1日何時間も集中してやる、みたいな感じ。
 テスト前の課題も全教科満遍なくやっていくみたいな器用な真似は到底できないので、一日中数学のワークと睨み合った次の日は、大好きな国語の課題をさくっと終わらせていく一点集中型。勉強する順番もテスト日程通りとか、ワークは単元ごとに順を追ってやっていかないと気持ちが悪かった。先生の指示でテスト範囲に含めない単元内の妙な空きページが許せなかったので、律儀に小さくばつ印をつけていた。
 クラスで人気のあの子みたいな楚々とした雰囲気も、ハンカチ、ティッシュ、リップクリームを持ち歩く丁寧さみたいなものは持ち合わせないくせに、無駄なところだけ綺麗さを求めざるを得ないのが自分の特徴だった。
だから、継続ができない自分のこと、結構嫌いだった。

 大学生になってから、ようやく自分の中で続けるコツみたいなのを掴んできた。それは自分にとって楽な方法を選ぶこと。あと”続いていない”と思わないこと。
 例えば、前述したように私は日記を書くのは全く続かない方だった。でも人の書くブログや日記は好きだし、自分がふと昔描いた文章を読み返すのはとても好きだった。その時自分が選んだ言葉の一つ一つから、自分がどう感じていたか伝わってくる。あぁあの時はこれが辛かったよね、これが嬉しかったな。私は昔の私が考えていたことがわからない大人にはなりたくなかったから、色んなことを忘れてしまわないために書くことはとても有効だった。でも続かない。
 好きな作家さんが手帳の余白にびっしりと小さい字で日記を書き込んでいると聞いた時に、新しい手帳を買ってみた。私の手帳は一年たっても空白だらけだった。百均の文具コーナーではたと思い立って、文庫本くらい厚さのあるノートを買ったこともあった。毎日書いたら一年後どんなに面白いだろうと思ったから。虚しく最初の数ページで終わった。
 空白だらけの手帳に、ごく稀に書き込まれていた自分の日記は確かに面白かった。あまりにも少ないけれど。どうして続かないんだろう……私なりに考えられる原因を探ってみた。
 まずは、自分の字がすごく嫌いということ。幼い頃から習字を習っていたくせに私の字はいつもどこか歪だった。パッとみたときに綺麗そうな雰囲気はあるのだが、なんだかバランスが悪い。それこそ、また可愛いあの子みたいな端正な字でも、人懐こそうな女子らしい丸文字でもない。不器用でギスギスしている。やっぱり文字に人柄は出るんだよね。笑ってしまうほど私らしい字だと、今では愛しく思う。ただ、まっさらな紙に上手いとも下手ともいえない字が並ぶのが嫌で、私は日記をパソコンで書くようになった。
 ”続いていない”と思わないこと。これが結構大切。間が2ヶ月開こうが、3ヶ月開こうが、書きたいと思ったときに書くようにした。
 それは私の中で、最初は”継続”ではなくて”新しく始める”に近かった
 要は三日坊主でも、繰り返せばOK理論。始めることへのハードルを下げてみた。時には半年近く空くこともあったのだけれど、途端に私は書きたい時に書くことを続けられるようになってきた。というか、ふと読み返した時、単発に書いたように感じた文たちの間に糸が見えてくるような気がした。その時、あぁ、これちゃんと続いてたんだと気づくことができた。ゆるく続ける、私の”ゆる日記”は42ページのワードファイルになって、今でもたまに更新される。紡いだ一つ一つの言葉や、そこから思い出される記憶は私にとって支えになっている。

 こんなに書くつもりなかったのだけれど、意外と長文になってしまった。何を伝えたいわけでもない、ただの雑文。でもこの日記の継続の果てに私はnoteを始めることができたので、すごくゆっくりだけど成長してる自分を誇らしく感じる。多分私が今気づいたことくらい、みんなもっと早くやってるのだろうと思う。まぁそれはそれとして(未だにこうやってワンクッション卑下を挟まずにはいられないのだけれど)私はえらい。
 


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