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スキルを獲得するために必要なスキル

我々スポーツトレーナーは、常に新しい技術や概念を獲得し続けなければならない立場だ。

なぜなら、人間の身体は本質的には変わらなかったとしても、ルールが変わる、道具が変わる、テクニックや戦術は頻繁に変化するから。

ここでいう「変わる」は、大半が進化であり、新しい技術であり、概念であることを意味する。つまり、パフォーマンスの前提条件・枠組みの変化である。

新たな枠組みにおいて選手がハイパフォーマンスを発揮できるように、サポート内容もそれに合わせて変化しなければならない。

 ということは、今現在スポーツトレーナーとして活躍できていても、そのまま変わらないのであれば、相対的には後退してしまう。

 だから、我々は常に新しい技術や概念を獲得し続けなければならない。

JARTAで数年に一度、養成コースをアップデートしているのはそういう理由です。
JARTAの認定トレーナーはアップデートしたセミナーであっても再受講を完全無料にしているのはそういう理由です。

 

新しい概念や技術を獲得するとき、獲得する速度が圧倒的に速い人がいる。
逆に獲得しようとしないスタンスも含めて、その獲得速度が非常に遅い人もいる。

この差はなぜ生まれるのか。

 それは「スキルを獲得するために必要なスキル」(メタスキル)の差だ。

新しい技術や概念の大半は、ゼロから生まれるのではなく、これまで積み上げられたもの(データや経験)を礎として生まれる。前提条件や枠組みが違うため、もちろん使えなくなる知識もあるけれど、多くは蓄積してきたものをベースとして生まれる。

進化や変化に対応するのが速い人は、これまでの概念との共通項を見出す。
これまでの枠組みとの共通メカニズムを見出す。ある意味では”本質”を理解しているからこそ獲得スキルが高いとも言えると思う。

 進化は、既存概念の限界を超えることを意味する。
選手や戦術の進化も同じ。「既存概念の限界ライン」が見えていないと、進化の意味をきちんと理解するのは難しい。

今自分が持っている(と感じる)知識や概念の限界ライン。
ここまでは分かるけれどここからは分からないというライン。
▶︎それを説明できる言葉を、まだ持ち合わせていない

 それらをクリアな把握は非常に重要だ。
それをないがしろにしたままでは本当の意味で新たな概念や技術を使いこなすことはできない。

常に新しい概念に飛びつくのは「最新知識を持っている人」としてもてはやされるかもしれない。しかし本当の意味でそれを使いこなすためには”限界ライン把握”と”温故知新”のスタンスは不可欠だ。

我々スポーツトレーナーは、常に新しい技術や概念を獲得し続けなければならない立場である。

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