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本をセルフ出版したときの話【Kindle出版】

こんにちは。YouTubeチャンネル「Learn Japanese with Tanaka san」を運営しているTanakaです。

先日の自己紹介記事の中で、本をセルフ出版したことについて少し触れましたが、今日はそのことについてもう少し詳しく書いてみようと思います。


セルフ出版した本について

昨年、「オノマトペフレンズ」という日本語学習者向けの本を出版しました。 

「ふわふわ」「もちもち」といった日常生活でよく使うオノマトペの言葉を擬人化して50のキャラを作り、図鑑風にまとめた本です。オノマトペの意味や使い方を、キャラのプロフィールや4コマ漫画で楽しく学ぶことができます。

「きょろきょろさん」。大切などんぐりを取られないよう、常にきょろきょろ周りを警戒している
「びくびくさん」。強そうなトラだが、見かけによらず怖がり

セルフ出版のきっかけ

実は、本を出版することは昔からの夢だったのですが、自分にとってはとても遠い世界の話のようで、「いつか実現できたらいいな」程度にしか思っていませんでした。

しかし、いざ色々調べてみると、今の時代は誰でも無料で本を出版し、世界中で販売できることが判明。思い切って挑戦してみることにしました。

「何の本を作ろう?」と考え思いついたテーマが、日本語のオノマトペです。

オノマトペは、漫画やアニメの中ではもちろん、日常生活でとてもよく使われていますが、日本語学習者の方にとってはその細かいニュアンスを覚えるのが難しく、学ぶハードルが高いのが現状です。YouTubeの視聴者の方からも、「オノマトペが覚えられない」という悩みをよくいただいていました。

そこで、「オノマトペを擬人化してキャラを作ってみよう!」と思い立ち、本書を作ることにしました。

セルフ出版サービス「KDP」

出版にあたり、AmazonのKDP(Kindle Direct Publishing)サービスを使いました。

KDPは、誰でも無料で本をセルフ出版できるサービスで、Amazon上で電子書籍やペーパーバック(紙の本)として販売できます。KDPで本を出版することは、「Kindle出版」とも呼ばれています。

KDPでの出版には下記のような特徴があり、自分のしたいことにマッチしていたので、このサービスを使うことにしました。

無料で出版できる

「自分で本を出版するのって、すごくお金がかかるんじゃないの?」とよく聞かれますが、KDPでは無料で出版できます(そのため、KDPでは「自費出版」ではなく「セルフ出版」という言葉が使われています)。
実際に私の場合も、出版にかかった費用は翻訳の外注費だけでした。

私のような個人のクリエイターにとって、コストをかけず出版できるというのは大変ありがたいことです。

電子書籍でも、紙の本でも販売できる

Kindleというと電子書籍のイメージが強いですが、KDPでは著者が本のデータさえアップロードすれば、電子書籍とペーパーバック(紙の本)の両方の形式でAmazon上で販売することができます。
しかもペーパーバックの場合、注文が入ったらその都度Amazon側が印刷して注文者に届けてくれるので、著者側が在庫を抱えることも、注文があるたびに発送手続きをする手間もありません。

海外からでも注文できる

KDPで出版すると、日本のAmazon(Amazon.co.jp)だけでなく、Amazon.com、Amazon.ukなど、世界中のAmazonのサイトで販売することができます。
私のYouTubeの視聴者の方の多くは海外に住んでいらっしゃるので、日本国外からでも注文できるというのはとても大きなメリットでした。

世界各地から「本買ったよ!」とレビューをいただけるのも、KDPだからこそ

セルフ出版をした感想

「オノマトペフレンズ」は、企画からイラスト・原稿の作成、本のデザインまで自分で行いました。

本を作るのは初めてだったのでうまくいかないことも多く、作っているときは「はたして本当にちゃんと本ができるのだろうか…?」と不安もありました。

しかし、実際に出来上がった本をAmazonで注文し、手に取ったときは、紙の質や印刷のクオリティの高さに驚きました。

発色もキレイです

実際に本を作ったときの具体的なプロセスは、下の動画の後半にまとめています。

まとめ

はじめてのセルフ出版はわからないこともたくさんあり、大変ではありました。

しかし、自分が心を込めて作ったものが一冊の本となり、自分の手元に届いたときの感動や達成感はとても大きなものでした。

「自分の本を出版してみたいかも…!」という方は、ぜひセルフ出版にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

「オノマトペフレンズ」は、Amazon上で販売中です。日本語学習者向けの本ですが、お子さんや、英語の勉強をしたい方にもおすすめなのでぜひ手に取っていただけたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

Tanaka


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