おおきく振りかぶって~西浦高校と武蔵野第一高校~
モモカンの元チームメイト
新人戦で優勝した西浦高校は秋大会のシードを勝ち取ります!
その後、秋大会の抽選会に参加したシガポ、花井、栄口。
そのときに、シガポはモモカンから頼まれて野球部の顧問を引き受けたという話から、モモカンがなぜそこまで野球に夢中になるのかという話が始まります。
「モモカンは試合もできないのに3年間バッピとノックで過ごしたくらいだし高校野球が特別なのでは?」という栄口は言います。
それに対し、もう一人の野球部員のことを思い出した花井は「当時、モモカンと二人だけの野球部員だった人を知っていますか?」とシガポに聞きますが、「西浦に来たのはモモカンが卒業してからだから」というシガポ。
さらに、「でも、その人は応援に来てくれているかも」と言う花井に対し、シガポは煮え切らない態度をとります。それを見た花井は「え?(応援来ること)ないんですか?」と聞くと、「その人、亡くなったんだよ」とシガポは言います。
亡くなった理由を聞く栄口に対し、「どこかの山で遭難したと聞いている」と答えるシガポ。
それに対し「そうなんだ…」という栄口。栄口はすぐに「シャレじゃないからね!」「違いますからっっ」と焦りながら訂正します。ここの栄口、めっちゃ可愛いです笑
場面は変わり、部活後に文化祭の話になる西浦ナイン。
三橋、阿部、田島、泉は文化祭で何をやるか知らない様子。野球以外の学校行事に興味のない人が多すぎじゃないですか?熱中してることがある人ってこんな感じなんですかね?
練習後にクラスの手伝いをすることを思い出した花井は、重いものを持ちたくないから行かないという阿部を無理やり連れていきます笑
それを見たほかのメンバーも各クラスの手伝いに向かいます。
ごみ捨てに向かう花井は、同じくごみを持った栄口と合流します。花井は「モモカンの話、みんなに言うか言わないか…どう思う?」と聞きます。「シガポが言ったんだから隠してるわけじゃないんじゃない?」という栄口に対し、「そっとしておいてほしいかもしれないだろ」と花井は言います。
栄口は「なんていうか、花井はモモカンとその人(亡くなった部員)がすごく近しい関係だと思ってるようにみえる」と言い、「え、そうかなー…」と花井は口ごもります。
ここで、ごみを持った田島がやってきて「なにが”そう”なの?」と聞きます。
花井と栄口の話を聞いた田島は「甲子園は彼氏との共通の夢だったんだな」と言います。栄口はそれに共感しますが、花井はなんだか納得いかない様子。そんな花井に、「(納得いかないのは)死んじゃってるから?」と栄口は聞きます。それに対し「節目でいろいろ思い出してるのかなぁと考えてしまう」という花井。
「励みにしてるんだからいいんじゃないの?人って死ぬし、残された方はそのことで頑張れたり頑張れなかったりするものだよ」と栄口は言います。
ここ、栄口のお母さんは亡くなっているという設定を知ってから読むと、泣けてきます😢
最終的に、モモカンの話は後夜祭のときに花井から部員全員に伝えることになります。
花井は「野球部員が一人だけだったと聞きました。それでも甲子園を目指していたんですか?」とモモカンに聞きます。モモカンは「目指してなかったよ。軟式だから甲子園は目指すとこじゃなかったし、軟式って理由で部員は減るし新入部員だって一人も入らなかった。歴代の先輩と大喧嘩して硬式に登録したけど、結局誰も入らなかったし、最後の公式戦もでられなかった」と言います。
それを聞いた花井は「監督は今初めて甲子園優勝をめざしてんすか?」と聞き、「そういうこと!」とモモカンは答えます。
このときの花井、(甲子園目標は俺たちの目標だ!)と超うれしそうです。
モモカンは、花井がシガポから元チームメイトの話を聞いたことを察し、「気を使わせちゃったね。花井くんからみんなに伝えておいて」と言います。この経緯があって、花井はみんなに伝えるんです。
秋大会、初戦は武蔵野第一高校
秋大会で、いきなり夏のベスト4と当たることになった西浦ナイン。
さっそく榛名対策をはじめようと意気込みます。
三橋、阿部、田島、泉は三橋家でARC戦を振り返りながら作戦会議をします。今の武蔵野第一高校は、投手は球速が増していて、捕手は捕球以外が悪くなっていると分析します。さらに、新人戦では4死級がらみで点を取られている・エラーがほぼないことから、まずは4死球でもなんでも塁に出て盗塁を狙っていこうと決めます。また、榛名の速球に対応するために150キロのでるバッティングセンターで練習することになります。
一方、武蔵野第一高校ではスタメンだった3年生がごっそり抜けたので、2年生2人と1年生たちで新しいチームを作っていかなくてはなりません。1年生たちはやる気があるようで「4死球がらみで点とられても関係ないくらい点を取りたい」と意気込んでいます。また、秋丸が榛名にサインを出さないことに思うところがあるようで、「サインをだしても怒らすだけで無駄だから」という秋丸に対し「組み立てを一人じゃ迷うことだってある。榛名先輩だって秋丸先輩からのサインほしいと思う」と言います。
正捕手だった町田は秋丸に「サインを出したことはあるのか?その時はどうだった?」と聞きます。秋丸は「首振るの疲れるからだすなって言われました。出すだけ無駄でした」と答えます。さらに町田は「榛名にやれって言われて捕手を始めたとしても、公式戦で榛名の球はお前以外の捕手が受けてたのに(スタメンになったことがないから)、それでもずっと捕手続けてるのは自分の意思じゃないのか?」と秋丸に問いかけます。それに対し「考えたことないです…」という秋丸。お~~~いっ!
ここ、秋丸が榛名を追っかけて武蔵野第一高校に入学したことの本質をついてると私は思います。
対する榛名は、元キャプテンの大河に「秋丸が榛名の一部じゃないと気がつく(榛名のバックアップで満足するのではなくて試合にでたいと思う)ことと、1年生捕手の清水が町田レベルになるの、どっちがいいわけ?」と聞かれ、「望みが薄くて言えないっす(秋丸に気づいてほしい)」と答えているので本心では秋丸に頑張ってほしいと願っているんだと思います。
VS武蔵野第一高校
モモカンは、キャッチング以外の実力が劣っている秋丸が武蔵野第一高校の不安要素だと見抜いており、そこをついていくつもりのようです。
しかし、思っていた以上に武蔵野第一高校の1年生たちは実力者で、先制点を取られてしまいます。
対する西浦高校、田島が榛名の球を打ち塁に出ます。次は花井の打席になるんですが、田島が本当にすごくて、田島はその足で2盗と3盗を成功させ
、秋丸の送球ミスに乗じランニングでホームインし1点をもぎ取ります。
足だけで場をかき乱し、点を取っちゃったんですよね。相手捕手が送球下手とはいえやばすぎです。
その後、キャッチャー前に球を転がした泉が塁に出ます。栄口の打席になり、泉は2盗を成功させます。さらに、栄口は榛名の球をバントでキャッチャー前に転がすことに成功します。しかし、秋丸が一塁への見事な送球を決め、西浦高校は点をとれずに攻守が入れ替わります。秋丸はいい肩を持っているので、コントロールさえ定まれば普通にアウトにできるんですよね。
4回表で2巡目の榛名の打席が来ます。阿部はどうしても榛名を塁に出したくなかったので、「”まっすぐ”は3巡目から」というモモカンとの約束を破ります。さらに、1,2球目を内角にボール2つ分外して投げさせます。阿部の指示に違和感を持った三橋ですが、阿部の指示通りに投げてしまいます。
榛名を無事に三振させることはできましたが、
モモカンは阿部にはわざとよけないと当たるようなコースに球を投げさせたことを、
三橋にはどんなサインをもらっていたとしても相手を怪我させたら全責任を負うのは実際に投げた投手であることを伝え、叱ります。
その後、阿部は三橋に「ちょっとでも気になったら首を振ってくれ。投げたくない球を投げさせられ続けたら俺たちがおかしくなっていく。」「失敗したくないから」と伝えます。
変化していく秋丸?
西浦高校との試合中、榛名ははっきりと「おまえといられるのはここ(武蔵野第一)までだぞ」と秋丸に言います。それを聞いた秋丸は(大学は強いとこ行くのか。一般で榛名と同じ大学に行っても野球部には入れない。自分の将来を考えないと…)と思います。さらに秋丸は、3年生たちは楽しそうだったなと思い返し、清水(武蔵野第一高校の1年捕手)に正捕手である2番を取られるのは嫌だなと感じます。
あ・き・ま・る!!!榛名との野球が最後になるかもしれない実感がでてきてやっぱりバッテリー組みたいと思ったのか?!
4回裏、秋丸は榛名にサインをだします。あんなにサインを出すことを嫌がっていたにもかかわらず、榛名の考えそうな組み立てを予想してサインをだします。怖いことに、それが全部当たっているんです笑
首を振らなかった榛名を見て、結構俺ってリードできるじゃんと思う秋丸。
それにイライラする榛名。
武蔵野第一の1年生たちは、秋丸が榛名にサインを出すことが嬉しいらしく、ニコニコしています。武蔵野第一の後輩たちは榛名が好きで、甲子園に連れていきたいと思っているんです。秋丸のフォローも上手ですし、本当にいい後輩たちで感動します。
まとめ
今回の記事では、以下のことをまとめました
・モモカンの元チームメイトは亡くなっている
・西浦高校は秋丸をせめて武蔵野第一高校に勝とうとしている
・秋丸の心境の変化
今回は、21巻の内容でした!
この巻のおまけでは、西広君が野球漫画がきっかけで野球に興味を持っていたことや野球部に入った経緯、巣山君が料理上手なことが書かれています。どちらも魅力的なキャラなので、ぜひ読んで彼らのことを知ってください!
次回
武蔵野第一高校との試合も佳境に入っていきます。
秋丸の変化が武蔵野第一高校に何をもたらすのか?
西浦高校だって負けてない!キャプテン花井が成長した姿を見せてくれます。
どっちが勝つのか?必見です
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?