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中国の市場で“上手に値切る”極意

私が中国に留学していたのは2005年から2006年にかけて。服装市場などでは特に外国人相手には法外な値段でふっかけられることも多く「値切り(讨价还价)」は必須のスキルでした。(この頃は偽物ブランド商品とかも多く、余計にカオスでした)

昨年中国に訪れた際にも、いまだに市場だけでなくデパートなどでも一部値切り可能な商品はあったので、ダメと言われたら諦めればいいですが、中国で商品を買う際には基本値下げ可能かどうかは確認交渉した方が良いでしょう。

今回は、中国で値切りまくってきた私の経験を踏まえて、段階を踏んで極限まで値切るテクニックをお伝えします。

①まずは電卓を用意して値段を確認

中国語がある程度話せる場合は口頭でも良いですが、値段の交渉になるので、まずは数字をわかりやすく見せ合うためにスマホ等で電卓を出せるようにしておきましょう。お店の人も大抵電卓を持ってるのでそれを使っても大丈夫です。値札がついてれば必要ないですが、価格を尋ねる場合は「这个多少钱?」もしくは「怎么卖?」と聞きます。英語で「How much?」と聞いても良いでしょう。

②もう少し安くなりますか?

元値が確認できたら、まずはそのお店がそもそも値切り可能であるかも確認します。ここで無理!と言われたら潔く諦めましょう。中国語では「能不能再便宜点好吗?(もう少し安くなりません?)」みたいな言い方がベターかと思います。ここで太贵了!(高すぎる!)みたいな言い方が昔の参考書にも載ってましたが逆効果で普通に店員が気分を害して交渉できなくなるパターンが多いです。観光地の市場であれば英語を多少話せる店員も多いので英語でも同じように交渉しましょう。

③一旦、2/3くらいまで攻める

安くなりますか?と聞いたらたいてい「いくらなら買う?」と聞いてきます。ここでのせめぎ合いが一番難しいのですが、100元のものであれば70元くらい攻めてもいいかと思います。昔は偽物も混じってたので半値まで攻めるパターンも正攻法でしたが、今だと怒られる可能性大なので、2/3くらいなら冗談言うなよ!くらいで済むかと思います。一度大胆に攻めることで、交渉幅が広がるので、いきなり95元!みたいな弱気な提案はしないようにしましょう。

④別の店ではもっと安かったよ

中国語に「货比三家」という有名な言葉があります。意味は同じ商品を最低3つの店で比べてから買うということ。店によって最初の価格設定は違うし、値切った末に100元から80元までは下がったけどまだ高いからあっちでは買わなかったけどねーみたいな言い方をすれば、それより少し低めの75元でどう?となる場合もあります。ただし、絶対に嘘をついては駄目です。市場の店員さんは大体他の店の値切り相場もわかっているので、口から出まかせはすぐにバレて信用も失います。

⑤帰るそぶりを見せる

そろそろこれ以上交渉がムズイなぁと感じた時点でちょっと小芝居を打ちます。「那就算了(じゃあやめときます)」と言って、その場を離れるそぶりをしてみてください。十中八九、待て待てーい!と電卓片手に店を飛び出して追いかけてきます。

⑥中間で手を打とう!

⑤の段階で出された価格が限界ギリギリだと思って良いかと思います。ここで最後のひと押し。店員が80元を提示、自分が70元を提示していたとしたら「好,那中间75吧!(じゃあ間とって75元で!)」と持ちかけます。経験則で言えばこの提案は高確率で通ります。

私は②〜⑥の手順で少なくとも9割、8割ぐらいまでは値切れた事が多かったですし、昨年中国に行った際にもこのやり方でアウターを値切る事ができました。

一つだけ注意点としては、自分の納得する価格まで値下げしてそれを自分で口に出したら必ず買いましょう。値下げするだけしてやっぱりやめた!と言ってしまうと、店員さんもおちょくられた感じがして激怒することがあります。

以上、市川的値切りの兵法でした!

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